東大阪市50代の女性会社員。主訴は「右の奥歯が浮いた感じで固いものが噛めない。会社の近くの歯医者で抜歯の必要性がある事を告げられた。入れ歯だけは嫌。」
診査診断の結果、右上1本、右下2本、計3本の抜歯の必要性がありました。
ただし、抜歯予定以外の歯にもかなり歯周病が進行しているので、歯石除去を中心とした歯周病治療も同時に進めることになりました。
3本の抜歯後に、インプラントを右下にだけ1本移植することになりました。
※右上の奥歯は抜いたまま何も入れないことになりました。
右下の一番の奥歯を抜歯した状態です。根の先には予測通り、大きな良性腫瘍が付着していました。
これにより、この腫瘍と同じ大きさ分の骨が根の先から失われていました。
本日は、1本半の抜歯のみを行いました。
半分残した歯の部分には、2ヶ月後にインプラントを移植します。
今回は、人工の骨を入れずにCGF(ゲル状のフィブリン)のみを抜歯痕に挿入しました。
抜歯から2ヶ月後の状態です。驚異的なスピードで歯肉が回復しました。
この日まで残しておいた残り半分の奥歯を抜歯しました。
この場所に寸分の狂いのないように、インプラントを慎重に移植します。
上の歯との噛み合わせを考慮して、適切な位置にインプラントを移植しました。
抜歯から5ヶ月、インプラントの移植を行なってから3ヶ月後の状態です。
元々銀歯であったインプラントの手前の歯もオールセラミックに変更しました。
このオールセラミックは、セレックを使用して私自身が一から制作したものです。
〈患者様の声〉
他の医院からの見解として
「骨が無くなり過ぎてインプラントは無理!」
「3回の手術が必要。インプラントが完成するのに1年かかる。」
「寝ながらの手術は先生の出張費が必要なので、余分に7万加算です。」などなど。
最終的に、遠方ではあるが同僚の勧めでここを選んだ。
入れ歯も覚悟していただけに、本当に良く噛めるし、綺麗な口元にも変えて頂いて嬉しい。
手術も覚えていない間に終わったし、これならまた他が悪くなっても「やれる!」と思える。
治療費も良心的でとても良かった。
一緒に喜んでくれている主人もまたお世話になりますので、宜しくお願いします。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
11/ 1 点滴で寝ながら安心手術〜無理と言われたインプラント達④奥歯
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
9/21 点滴で寝ながら安心手術〜無理と言われたインプラント達③前歯
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
大阪市内より50代の男性、大学講師。主訴は「7年ほど前にやり替えた前歯のブリッジが根っ子から割れてしまった。何度か腫れて、強く噛みしめると違和感がある。かかりつけ医では、『割れた歯を抜歯した後、インプラントを入れると完成まで2年は要る。費用もたった1本で80万くらいは必要。また、その隣の元々歯のない所は、骨が退化して薄くなっているのでインプラントは無理。貴方の場合は、6連結のブリッジ(60万)か金具のない入れ歯(30万)しかない』と言われた。」でした。
Dr:「確かにブリッジが原因で、歯根にヒビが入ったり割れたり、根の先に膿が出来たり、歯がグラグラするなど、拝見しない日が無いくらいブリッジのトラブルは後を絶ちません。
当院は、骨の再生に特化した施術と経験がありますので、如何なる骨の状態であっても良い結果を出せています。
再び大型ブリッジを行なって、この先今より前歯がなくなってしまうことを考えると、私はインプラント治療の選択をされても良いのかなと思います。
患者様は6連結のブリッジを避け、2本のインプラントを選択されました。
歯肉をはく離すると、歯根は2分折されていました。同時に周囲の骨も大きく衰退していました。
また隣の歯のない部分の骨は、かなり菲薄していましたので骨幅を2倍に増幅させたのち、インプラントを
移植することにしました。
折れた根を抜歯すると、根の先には大きな腫瘍が強固に付着していました。
かなり以前から、噛み合わせによるブリッジのトラブルが生じていたことが伺えます。
〈向かって左〉
インプラントの植立後、骨の不足している所には、自己血液を用いた骨の再生治療でバックアップします。
〈向かって右〉
骨の厚みを2倍に増幅させる「骨幅拡大手術(スプリットクレスト法)」を行なってからインプラントを移植した後、骨の厚みを確実にするために骨の再生治療も同時に行いました。
使用インプラント:ノーベルバイオケア社製 アクティブ直径3.5㎜ × 長さ13㎜ と 直径4.3㎜ × 長さ11.5㎜
動物由来ではない人工骨(βーtcp)と患者様自身の自家骨を融合させた骨を用いてインプラント移植した周囲穴部に補填します。
施術より2ヶ月後の状態です。これより、仮の歯を入れるための型取りを行います。
施術から3ヶ月後の状態です。しばらくの期間、前歯の歯肉の左右均等を目指し、仮歯を調節して、歯肉に圧を加減させながら高さをコントロールしていきます。
施術から5ヶ月後。
本日無事に仮歯からセラミックの歯に入れ替えて、完成しました。
〈患者様の感想〉
・ブリッジを入れててこんな目に遭ったのに、またブリッジにしていいものか?
かかりつけの先生への返事に困っていたところに、痛みと腫れが再発してきたので正直焦っていました。HPで最新のインプラント治療を探しまくりました。
インターネットのない時代なら、おそらく私は言われるがままにブリッジや入れ歯をされていて、老後は総入れ歯になっていた可能性もあります。
ブリッジには昔からコンプレックスがあったので、全てが改善されて本当に感謝しています。
今は1日に何回もインプラントの掃除を行なっています。
〈Dr〉前歯のインプラントは正直難しいです。
良い条件の骨質状態でインプラントの施術を行う事などまずありません。
歯肉と共に骨も衰退している。
骨の厚みが5㎜しかない。
ブルーベリーサイズの骨の陥没が移植予定の中間地点にある。
などなど様々な難所が必ず待ち受けています。
与えられた骨にインプラントを上手く移植して、骨としっかり固定させるのは、至難の技です。
インプラントを移植した位置が、出来上がった前歯の裏側の中心にネジ穴がくるような設計でなければなりません。
結果が全ての世界ですので、上手く噛めていると喜んでもらえて、私も嬉しい限りです。
参考:
静脈麻酔鎮静法は無料。
人工骨の増幅¥35,000×2、
インプラント¥350,000×2,
手術代¥15,000、
仮歯¥10,000×2
8/31 点滴で寝ながら安心手術〜無理と言われたインプラント達②奥歯
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 骨の最新再生医療
尼崎市の40代の女性。主訴は「強い歯ぎしりが原因で、2カ月前に抜歯をした。傷口も治ったのでセラミックのブリッジ(3連結)にする予定だが、残りの奥歯が噛むとまだ違和感が続いている。この状態でブリッジをしても大丈夫なのか?セカンドオピニオン的に現状を診て欲しい。」でした。
早速CT撮影すると、奥歯の根の先に大きな黒い影を確認しました。
根の先に大きな膿の袋があるため違和感が続いていると思われます。
角度を変えてみてチェック。
やはり、歯の根のお薬交換だけでは違和感を抑えられない程の膿の袋(腫瘍)が確認出来ました。
この状態でブリッジを入れるのは厳しく、抜歯の必要性があることをお伝えしました。
膿の袋がますます大きくなることを避けるために抜歯を行い、
しっかり噛めるようにインプラント治療をされることを提案しました。
〈写真〉CT画像で予測したままの膿の袋が根の先に付着していました。
抜歯をした後の部分は、大きなホラ穴のようになっていました。
この部分にインプラントと骨の移植をこれから同時に行います
動物由来ではない人工骨(βーtcp)と患者様自身の自家骨を融合させた骨をインプラント移植した周囲穴部に補填しました。
インプラントの移植と骨の再生治療が無事に終わりました。
これから3カ月後に型取りの予定です。
仕様インプラント:HI Ossen 直径4.5㎜と5.0㎜、長さは11.5㎜を使用しました。
※このメーカーは、骨の欠損状態に合わせてありとあらゆるサイズのインプラント本体を用意しているところが特徴です。
骨質の硬くない日本人にはとても相性が優れています。
手術中のあらゆるトラブルに対して随分助けもらっています。
手術から3ヶ月後の型取り前の状態です。順調に仕上がっています。
手術から4ヶ月。無事にセラミックの白い歯をセッテング出来ました。
〈患者様の声〉
「あのままブリッジにしていたら、痛みや腫れや保証金の有無で悩んでいたと思います。
正直、他院でもインプラントの見積もりをしてもらいましたが、鈴木先生のところよりも2倍近い見積書を提示されたところもありました。
寝ながらの点滴代や骨の再生医療費に別料金を支払うこともなく、本当に感謝しています。
スタッフの方からの優しい電話やお声かけにも安心できました。」
〈Dr.鈴木〉
「お口が大きく開けれないのにもかかわらず、頑張ってくださいましたね。点滴で寝ながらの施術でしたので記憶こそないかもしれませんが、かなり顎はしんどそうでしたよ。今までと同じ様に好きなものを何でも噛んでもらえるようになって良かったです。」
8/5 点滴で寝ながら安心手術〜無理と言われたインプラント達①奥歯
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
〈3年前のレントゲン〉
今年の4月、海外勤務の50代の男性。主訴は「3年前に鈴木先生に『抜歯になるかな?』と言われた奥歯を1本は海外で抜いた。
残りの1本は、銀歯がとれて、根が割れたまま放置している。今コロナの影響で日本に帰国。3ヶ月後にはまた戻らなければならないと思うが、それまでにインプラントを終わらせたい。しかし、知り合いの歯科医に診てもらったら『かなり骨が溶けていて1年位はかかるのと違うか?』と言われた。
奥歯が2分割された状態。
抜歯した跡の骨穴には、腫瘍である肉塊がはびこった状態でした。
長時間をかけて肉塊を除去すると、大きなホールになりましたが、点滴しながらの手術を行っていますので
骨の再生治療を行いながらのインプラント移植を行いました。
〈使用インプラント〉インプラントの直径が3.0〜7.0㎜までかなり豊富なラインナップを用意しているHIOssenn:Mede in USAを2本使用しました。
動物由来ではない人工骨(βーtcp)と患者様自身の自家骨を融合させた骨をインプラント移植した周囲に補いました。
手術を行ってから3ヶ月後の状態です。
セラミックの被せ物が装着され無事に完成しました。
※入れた人工骨はいつまでも残るわけではありません。年月をかけて天然の骨に置き換わっていきます。
※治療総額:静脈麻酔鎮静法(無料)とCGF製作&使用(無料)と仮歯2本(2万)を含めて総額820,000円(税別)
病巣を残したまま抜歯された難所にがっちりインプラント
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法
2019・5月。
芦屋市から40代の男性建築士。主訴は「歯の無いところにインプラントを考えている。5箇所の歯医者を回ったが、どこも『難しいな〜』と断られて、ブリッジを勧められたり、『インプラントは出来るが2年位かかる』と言われた。ブリッジは、健康な歯から神経を抜いたり削ったりするので避けたいし、仕事が忙しので2年もインプラントに費やす時間がない。」でした。
CTで歯のない場所を確認すると、致命的な大きな骨の欠落部分を確認しました。
DR:「なるほど、確かにインプラントは難しいですね。昔、抜歯をされた時に膿の袋を完全に摘出されなかったと思われます。10ヶ月の期間を下さればなんとかします。」
まず、インプラントを支えるための骨が大きく不足しているため、ご自身の骨と人工骨を用いて骨の再生医療をおこないました。
自己血液を使って、フィブリンの塊(CGF)を院内で作成します。
この成分は、単に患部の痛みや腫れを抑えるだけでなく、人工的な骨の造成を手助けをしてくれます。かなり頼りになる逸材です。
動物由来でない人工骨(β-tcp)にCGFを混ぜることで、粉々から一塊に変わります。
かなり、操作性が良くなります。これを使って、骨の不足している部分に補填します。
上の親知らずの生えていた所の骨を採取して、しばらくフィブリンの塊に浸透させます。
人工骨とご自身のアゴ骨の移植が完了しました。
フィブリンゲル膜で移植患部を保護します。
傷口を縫い合わせたところです。再生治療付きの骨造成を行いましたので、6ヶ月もあれば通常の骨に生まれ変わります。
前回の骨の造成手術から6ヶ月後の状態です。とてもふっくらした状態で綺麗に治っています。
いよいよ ここからが本番です。
「忙しくてなかなか治療に来れない。」ということで、今回は歯茎を縫い合わせない方法(切開しない)でインプラントを移植しました。
骨を造成したところに上手くインプラントが移植されています。
使用インプラント:ノーベルバイオケア社製の パラレルCC とアクティブ。共に 直径4.2㎜、長さ10㎜。
2020・3月。
最初の手術開始から9ヶ月後の状態です。本日セラミックの被せ物が完成しました。
1ヶ月前から仮歯を入れて噛むトレーニングを行なっていましたので、違和感もなくスムーズに使用されました。
再生医療を活かして無事にがっちり噛める歯を復活させる事が出来ました。
〈患者様の声〉
・見た目もいいし、よく噛める。手術もすべて寝ながら(静脈麻酔鎮静法)してもらったので、怖さや長時間の苦しさはなかった。ありがとうとしか言いようがない。
(参考)骨の造成料金70,000円。静脈麻酔鎮静法2回とも無料。インプラント施術費用2本で約800,000円。
悲しきブリッジ 再生治療付きインプラントでチェンジ
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 静脈麻酔鎮静法
昨年の11月末。奈良市から50代の女性。主訴は「10年前に奈良でしてもらったブリッジが痛くて噛めない。色んな歯医者で診てもらったが、全て【抜歯が必要】と言われた。またブリッジにして、今度ダメになったら次は部分入れ歯でしょ。それは困る。」でした。
インプラントを行うなら当院の「再生治療付きインプラント」を希望されていましたので、砕けたブリッジをインプラント1本でしっかり噛めるように修復することに決まりました。
後日ブリッジを外してみると、ブリッジの土台の歯根が見事に粉々に砕けていました。
静脈麻酔鎮静法を用いて、半ばうとうと眠った状態で手術を行います。
インプラント施術を行う方に限り無料です。
砕けた歯根を抜歯した後、続けてインプラントを同日に移植しました。
CGFと骨の誘発材(β−TCP)を使って、アゴ骨と歯肉の早期再生・回復を促しました。
使用インプラント:スプライン直径3.75㎜、高さ11.5㎜
手術から2ヶ月後の状態です。綺麗に歯肉が整い、アゴ骨も回復しています。
最初の手術から3ヶ月強でインプラントの歯が完成しました。
小1に生えてきた思い出の6才臼歯。次はインプラントで…。
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント
八尾市より50才の男性。高校教師。主訴は「10年前、鈴木先生になんとか残してもらった奥歯が痛くて噛めない。いよいよ抜かないとダメだと思う。抜いた後の事も相談したい。」でした。
Dr.「よくここまで持ったと思います。ただし、奥歯が1本無いまま過ごしてこられたので、上の一番奥の歯が、垂れ下がっています。銀歯の手前の歯もベロ側に(内向きに)傾いているので、入れ歯も作るのも、慣れるのも、大変だと思います。
インプラントを2本移植して「しっかり噛める奥歯」を作るのがベストかもしれません。
グラグラの奥歯(分割歯)を抜歯させて頂いたところです。
2本のインプラントが移植されました。経過良好です。
2連結のセラミックにインプラントが、装着(完成)されました。
〈患者様の感想〉
・昔、先生に抜歯してもらった時に比べて全然楽やった。歯をぬいて、その日にインプラントをしてもらって、目が覚めたら終わっていた。
何も覚えていない。ほんま楽やった。
・傾いている歯もどうしようか悩んだけど、先生に『無理に抜く必要はない』と言ってもらった歯磨きガンバって残そうと思った。
・小学校にあがった時に生えてきたのを覚えている。50年間よく噛んでくれてお礼をいいたい。先生にインプラントをしてもらって良かった。
お母ちゃんに「大人の歯はもう生えてこないから、死ぬまで使わんとアカンねんで」と言われていたのにすごい時代になりましたね。
スーパーボンドも破壊 グラグラの前歯をImpが救世
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 審美 歯科全般
60代の女性医師。主訴は「先生に接着剤で止めてもらっていた前歯がはずれた。グラグラで引っ張ったら抜けそう。鼻の下辺りも、朝 顔を洗っていたらなんか変。どうしよう?」でした。
Dr.S :「噛み合わせが特殊なので難しいです。入れ歯は下の前歯が歯肉にまで突き上げているので、入れ歯の厚み分が収まりません。ブリッジが一般的な治療ですが、神経を抜いたり、冷たい物にしみて痛くなったり、被せ物が割れたりとあまりオススメ出来ません。40万近い治療費にはなりますが、インプラントなら入れ歯やブリッジの心配事項をクリア出来ます。」
患者様は、抜歯した同日に、インプラント移植と、骨の増強を一度に行う治療を選択されました。また、仮歯を付けて帰る事も希望されました。
自己血液を使って、フィブリンの塊(CGF)を院内で作成します。
この成分は、単に患部の痛みや腫れを抑えるだけでなく、人工的な骨の造成を手助けをしてくれます。かなり頼りになる逸材です。
動物由来でない人工骨(β-tcp)にCGFを混ぜることで、粉々から一塊に変わります。
かなり、操作性が良くなります。これを使って、骨の不足している部分に補填します。
インプラント移植が完了したレントゲン。インプラントの半分位が上顎の骨で満たされていません。
その不足している部分に先程の人工の骨を補填します。
手術当日の仮歯。わざと、薄く、短く仕上げています。
手術から3ヶ月後の状態。色見本を参考にしながら、セラミックの前歯を最終完成させていきます。
指示したインプラントの前歯が完成してきました。どのような仕上がりになっているのか、ワクワクします。
手術時の傷口は、キレイに治っています。インプラントを装着する部分の歯肉だけが円状になっています。
完成です。インプラントのおかげで、歯を削らずにすみました(ブリッジ)。入れ歯の金具もありません。他の歯に迷惑をかけることなく、前歯が再び、独立、誕生しました。
〈患者様の感想〉
・接着剤(歯科用のスーパーボンド)で止めていた頃は恐る恐る噛んでいたが、今は何でも噛めるようになった。
・その分、早く噛めるようになったので、逆にもう少しゆっくり、咀嚼回数も考えながら食べるようにしないとね。
・前歯も自然な感じでいいわよ!
〈Dr〉
お疲れさまでした。やはり、インプラントを移植した日に、仮歯を装着されて帰られる患者様の場合は、本当に最後の最後まで緊張します。
上手くいって何よりです。仕事の合間にメンテナンスに来て下さいね。
今年 1/25 のブログ「上顎の天井裏を人工骨で埋立て〜再建」の経過報告
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 静脈麻酔鎮静法
上顎の天井裏を人工骨で埋立て〜再建の経過報告です。
8ヶ月前、インプラント移植が不可能だった骨を増殖させる手術を行いました。
その後、CTで骨の状態を確認したうえで、以下のインプラント移植手を9月に行いました。
しかし、またもや大きなトラブルが待ち受けていました。それは…
〈骨の厚み増加に成功〉
①側面から観たCT画像断面
②正面から観たCT画像断面
③頭上から観たCT断層写真
そのトラブルとは…
骨が出来るまでの期間、ギリギリの状態で残していた(噛む所が無くなる為)奥歯をようやく本日 抜歯できます。
そして、抜歯した所の前後にインプラントを移植する予定でしたが…。
抜歯した奥歯の根が、著しく溶けて短くなっています。
これを目にした瞬間、今までの経験上とても嫌な予感がしました。
抜いた歯の根の周りは、かなり大きく骨が欠落していました。
CTを用いて入念にチェックしていましたが、これは想定外でした。
再度6ヶ月待って骨だけを作るべきか、インプラント移植と同時に骨の再建に取り組むか悩みました。
前者を選ぶと、おそらく患者様は半年間も奥歯の無い生活に不満が出ることでしょう。
それを考えると、後者のインプラント移植と骨の再建とを同時に取り組むことにしました。
水色の2箇所の予定場所(=写真=)の中間位置に太めにインプラントを移植することにしました。
インプラント移植と骨の増殖を同時に行いました。
骨の増殖には、人工骨β-TCPとCGF(フィブリノーゲン)を混ぜた物を使用しています。
人工骨の変形や流出を避けるために、CGFメンブレンを利用しました。
これは、採血した自己血液を利用して、院内で製造したものです。
当院は、近畿厚生局が認可した再生医療加工施設です。
無事に施術が完了しました。
傷口がキレイに治れば、早々に型取りをして仮歯を装着予定にしています。
年内には奥歯が復活しますのであと少しお待ちください。
使用インプラント:USAオッセムSA 直径5㎜と6㎜、長さ10㎜
想像以上に骨がガッチリと出来上がっていました。
手術から3ヶ月後の様子です。
手術から4ヶ月後の様子です。
〈患者様の感想〉
大きな手術を2回を受けて、正直大変でした。石切まで1年半通ってしんどかったですが、今は何でも噛めるようになってそれ以上に喜んでいます。
何処へ行っても「インプラントは無理!」「魚、食べないと!」とか、「やったとしても300万は要る!」とか医院によって話すこともバラバラ。
心が傷つく事もたくさん言われてきたので、正直もう諦めていましたが岸和田から通って良かったです。
あれほど全くなかった顎の骨もしっかり作ってもらえましたし、料金も300万円の半分で済みました。
最新の治療を受けれて、気さくなスタッフさんに励ましてもらって、本当に有難く感じています。
ここまでは遠いので、『後は(メンテナンス)岸和田でしてもらってていいですよ』とおっしゃってもらってますが、出来るだけ通います。
〈以下は1/25のブログ〉
50代の女性。主訴は「先月、他院で入れてもらった左上のブリッジが噛むと痛い。最近、奥が腫れてきたので調べて欲しい。」でした。
そこで、装着していたブリッジを外し、奥歯を歯科用CTでチェックさせてもらうと、グラつく歯の根の周りが大きな膿みの袋で覆われていることが判明しました。
患者様には抜歯の必要性と抜歯後の入れ歯(保険)を説明しました。
また、上顎の骨は、厚みと幅があまりにも薄過ぎる(2㎜の厚み)ため「インプラント施術を受けれる状態ではない」ことをはっきりお伝えしました。
しかし、「入れ歯は出来るなら避けたい!」とのことでした。
再考した結果、まず抜歯予定の奥歯の周辺に、骨を人工的に造成して、インプラント施術が行える環境にチェンジ(サイナスリフト)してみる事にしました。
R…細みのインプラントサイズ予定
W…太めのインプラントサイズ予定
静脈麻酔鎮静法のもと、上顎の天井裏の部屋(上顎洞)に人工の骨を埋め立てる施術に取り掛かりました。
歯科用CTで予測していたとおり、かなり痩せ細ったアゴ骨をしていました。
このままでは、インンプラントの移植は不可能です。
自己血液を使って、フィブリンの塊(CGF)を院内で作成します。
この成分は、単に患部の痛みや腫れを抑えるだけでなく、人工的な骨の造成を手助けをしてくれます。かなり頼りになる逸材です。
動物由来でない人工骨(β-tcp)にCGFを混ぜることで、粉々から一塊に変わります。
かなり、操作性が良くなります。
人工骨がバラバラではないため、かなりまとまった状態で天井裏に骨を移行させることが可能となります。
天井裏への作業は、歯茎のサイドから行います。
人工骨の埋立てが完了すれば、CGFを圧接して膜に作り変え、「カバー」として歯茎を覆い、最後は縫って閉じます。
側面から観たCT画像断面
正面から観たCT画像断面
頭上から観たCT断層写真
インプラント移植までの半年間は、抜歯をせずに「仮歯」として保存しておきます。予測では、埋立てた人工骨の体積が半分まで圧縮すると考えていますので、その状態に近づけば、奥歯を抜歯して、同時にインプラントの移植(3本)を行います。上手くいけば、骨作りから始まり、約11ヶ月後にはインプラントの歯で噛める予定です。
当院では、上顎洞の空間を人工の骨で造設して、インプラントが移植できる環境に代える施術を常時行っています。
「骨作り」はあくまで、「自分の歯で美味しく噛んで頂くための準備の一環」と私は考えています。
※費用:180,000円(材料費、静脈麻酔鎮静法、CGF製造すべて込み)
スマホから情報キャッチ 即対応
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法
G.W.前。50代の男性。主訴は「昨日、腫れて噛めなくなった歯を引っ越し先の歯医者(大阪市内)で抜いてもらった。抜いた跡はどうなるのか?尋ねると
『骨が大きく溶けて陥没しているので、入れ歯もインプラントも難しい。少なくても一年間は何も無いままです。』
と言われた。ショックで、以前診てもらっていた鈴木先生に相談したい。」でした。
「抜いた歯の写真をスマホで撮ってある」と電話口でおっしゃられていたので、その画像を医院専用スマホにまず送信して頂きました。
再度電話にて
Dr:「大きな膿の袋が歯にくっついています。おそらく骨も大きく欠落してそうですね。ただし、そこを将来どうするか?が問題です。
入れ歯なら半年も経てば入ります。
以前のように、しっかり噛みたい(本気でインプラントを考えている)ならスケジュールを合わせて早々に手術をします。」
電話から3日後、手術を前提に来院。
まず現状(=写真=)を診たうえで「4ヶ月後の8月には、仮の歯が入る。5ヶ月後の9月には、最終のセラミックの歯が入って完成予定」と今後の流れを説明したうえで、早速施術に取り掛かりました。
レントゲンで骨の欠落状況をチェック。
※情報となるCT画像も撮影済み
高さ、幅、共に大きく骨が欠落しているため、β-TCP(人工骨)とCGFを絡めた塊と自分の骨の一部を欠落部に補填する準備を行いました。
インプラントの移植が完了しました。
先ほどのβ-TCP(人工骨)とCGFを絡めた塊と自分の骨の一部を欠落部に補填して、移植したインプラントが1㎜たりとも傾かないように固定させて終了いたしました。
型取り前の状態です。施術から3ヶ月が経過しました。計画通り順調です。
1ヶ月間、仮り歯を使って頂いた後、ネジ止め式のセラミック被せ物が本日完成いたしました。
施術から5ヶ月です。
〈患者様の感想〉
・手術から3ヶ月で噛める(仮歯)ようになったのは嬉しかった。
・最初は重たい感じがしていたけど、今は普通に違和感もなく噛める。
・歯を抜いて直ぐに先生に相談して良かった。
〈Dr〉
「急なアポイント(午前診も午後診も予約満席)でしたので、お昼休みの2時間だけで完了させれるのか?朝から私も不安でした。
が、上手くいって良かったです。ホッ‥
※総額41万円(税別)
・インプラント移植〜セラミック完成まで350,000円
・うたたね静脈麻酔鎮静法無料
・骨の再生療法35,000円
・仮歯10,000円
・手術費15,000円
※10年保証
※医院専用スマホがございます。来院前に情報提供(SMS:ショート・メール・サービス)をされたい方は、電話にて申し伝え下さい。