当院勤務の歯科衛生士。主訴は「大人の犬歯が歯茎に埋もれて生えていません。乳歯が、大人の犬歯の代わりをしています。その乳歯が、いよいよグラついてきました。すごく不安です。」
まずは静脈麻酔鎮静法のもと、犬歯を抜歯することにしました。
3本にまたがって横向きに深く骨の中に埋もれていました。
ポッカリ空いた骨の空洞内に、溶ける動物由来でない人工の骨を敷き詰めました。
手術中に院内で製作した、自己血液由来のフィブリンの粘膜を覆い被せたところで本日の治療は終了です。
犬歯の抜歯から6ヶ月後に、動いてグラつく乳歯の抜歯と同時にインプラントの移植を試みました。
すっかり根が溶けてしまっていた乳歯。
これは6ヶ月前の骨を増殖する前の写真です。
上記の写真に比べると、硬くてしっかりした新しい骨が再生されていることが確認できます。この短期間での素晴らしい結果に大満足です。
ノーベルバイオケア社製の直径3.5㎜アクティブを移植しました。
骨の回復の少ない所には、再度人工の骨を補足予定。
コラーゲンをたっぷり含んだ人工の骨を添加しました。
無事にインプラントの施術が終了しました。
静脈麻酔鎮静法をしながらの手術でしたので、記憶は何一つなかったそうです。
その後、痛みや顔の腫れもほぼなく、次の日から勤務もしてくれました。
狭くて寸分のズレも許されない箇所に、これ以上のない位置に移植することが出来ました。
完成前の型取りをするところです。
いつも一緒に働いているスタッフですので、結果の満足度には気を使いました。
しっかり噛めていて、何の問題もないとのこと。良かった〜。
治療費は、4年勤続の感謝の気持ちをこめて無料でした。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2022/2/21
2/15 インプラントが埋もれた犬歯の後を担う(インプラント)