30代の女性。主訴は「 5年前に入れたセラミックの歯が欠けた。最近、歯茎も腫れてきて違和感がある。治療をしてもらった歯医者にその旨伝えたものの、『歯ぎしりがひどいだけであって歯自身には特に問題がない』と言われた。 やっぱり何かがおかしいので、 主人が通っている鈴木先生の意見を聞きたくて来た」でした。
一般的なパノラマレントゲンで見ると確かに何もないように見えますが、当院でのCT画像で診断すると根の先の骨が溶けて大きな肉塊(良性腫瘍)が あることが判明しました。患者様は動揺していましたが、症状がひどくなる前に抜歯と骨の造成(再生治療)をお勧めしました。
抜歯を行うと歯の根の先から大きな膿の袋が出てきました。違和感の原因はこれです。大きな穴の空いたこの状況では、最も太いインプラント(メガジェン直径8㎜)を使用したとしても定着する事はまず無理です。
密度の高い硬い骨に置き換わるまで約半年間あります。失った歯の場所に何を入れるかは、この間じっくり考えて下さい。
ひとまず終了です。
骨作りをして半年後、ブリッジや入れ歯を嫌がられた患者様はインプラントを選択されました。
あれほど大きく欠落していた骨は、しっかりと硬い骨に置き換わっていました。
完璧です。
患者様の人生が私の腕にかかっています。その全責任を受け止めながら、残り5日続くインプラント手術を、歯を失って悩んでいる方へ後押しになることを願ってお伝え続けます。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
10/17(金) 一生持つインプラントに骨の再生プラン付き難症例❸
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
10/16(木) 一生持つインプラントに骨の再生プラン付き難症例❷
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
今から17年前。2008年4月1日初診で来院。 前歯が生まれつきなく、プラスチック製の歯を ボンドで貼り付けてもらっているが見た目が悪いので綺麗にしたい。
でも歯の治療が 怖すぎても何も受け入れることが出来ない。が主訴の方でした。
2025年9月、17年ぶりに来院。 主訴は前歯の変色がいよいよひどくなってきた。 今回はインプラントをしてもらう覚悟で来ました。
かなり怖がりなので、静脈麻酔鎮静法で寝ながらお願いしますとの事でした。
前歯と前歯の歯根間が非常に狭く、 一方間違えれば、歯根に ドリルの先端が突き刺さる可能性を伝え、インプラントの手術は非常に難航する旨を伝えました。
静脈麻酔鎮静法を使い、スヤスヤ寝て頂きながら、難しい手術に入っていきます。
歯根と歯根の間が5㎜ほどしかないため、細心の注意を払いながら慎重に手術を進めていきました。
良い位置にドリルのセッティングが終わりました。 いよいよインプラントの軸を植立していきます。
インプラントをコラーゲンの中にしっかり染み込ませたものを植立していきます。
患者様の人生が私の腕にかかっています。その全責任を受け止めながら、残り6日続くインプラント手術を、歯を失って悩んでいる方へ後押しになることを願ってお届け致します。
10/15(水) 一生持つインプラントに骨の再生プラン付き難症例❶
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
他院にて、「歯を半分にして残せばインプラントなんかしなくても大丈夫ですよ!」と言われGOLDの被せ物(自費20万)を2年前に行ったが、強く噛めなくて相談に行くも「問題ないです!」の一点張り。セカンドオピニオンとして来院。
当院の誇るレントゲンCTで、残した歯根の周囲骨が病変で溶けている事が判明。
骨の消失が余りにも大きすぎる為、インプラント前に骨作りを行い、10ヶ月待った後にインプラントの手術を行うことに決定。
気の毒ではあるが、前に進むしかない!100%の成功を目指して実行に移して行きます。
人工の骨と自己血液から抽出したコラーゲンを統合させて、インプラント予定の喪失した骨部に注入しました。
人工の骨が本物の骨に置換するまで、10ヶ月ほど待ちます。
R7年10月、骨の再生治療をしてから10ヶ月後、インプラントの手術を行いました。
患者様の人生が私の腕にかかっています。その全責任を受け止めながら、本日より7日連続つづくインプラント手術を、歯を失って悩んでいる方へ後押しになることを願ってお届け致します。
8/8(金) 2年前に治した15万前歯がトラブルに(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント ブルーラジカル 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
60代、奈良市在住 弁護士の奥様。主訴は「腫れがあったので2年前に自費メインの歯医者で治してもらった前歯が抜けた。根が割れ、骨も溶けているので、抜歯をする必要がある。インプラントは骨が弱いので難しいと言われた。入れ歯も健康な歯を削るブリッジも避けたい」でした。
CT画像で診査の結果、インプラント可能と判断。抜歯とインプラント移植と骨の造成を1日で同時に行う事で承諾。静脈麻酔鎮静(無料)で寝ながら手術に取り掛かりました。
歯根の先には大きな膿の袋を確認出来ました。
インプラント体にコラーゲンを絡ませ、表面処理を行って骨との結合を高めさせてから移植をさせます。
ベストポジションにインプラントを移植出来ました。
サラサラの人工骨をコラーゲンゲルと絡ませて、一塊にして操作性を良くしてから骨の不足部に補充して行きます。
インプラントの上にも骨の再生を試みます。
インプラントが骨と定着するまで5ヶ月間様子をみます。
文句なしのベストポジションです。
前回の手術から6ヶ月が経ちました。骨がインプラントの上にまで覆いかぶさっています。完璧な出来栄えです。
覆い被さった骨を剥がし取ります。とても贅沢な作業です。
型取りの状態。綺麗に仕上がっています。
無事に前歯のインプラントが完成致しました。
弁護士の先生の奥様であったので、いろんな意味で緊張しましたがとても素晴らしい結果となって良かったです。
入れ歯の人生、ブリッジの人生、様々ではありますが、歯が折れたり膿んだりするには理由(原因)が必ずあります。それを見つけ出さずに治療に取り掛かると必ず再発する可能性があります。診査と診断さえ間違わなければ、必ず良い結果に導けます。
6/24(火) TV CM「あんしんインプラント」で偶然ヒット(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント ブルーラジカル 歯科全般
尼崎市より30代の主婦。主訴は「子どもの頭突きで前歯の根が真っ二つに折れているので抜歯になる と近くの歯医者から宣告。グラついて、噛むごとに痛いので、ボンドで止めてもらっている。そこでは、3連結のセラミックブリッジ(見積り40万)を勧められた。TV.CMで見た「インプラント」を希望したが、インプラントを行っていなく、否定をされた。理由は「抜歯をして、骨が出来るまでに、約1年。そこからインプラントの治療が始まるのでトータル1年半かかる。さらにTV.CMの「あんしんインプラント」が紹介する歯医者との間で契約が成立すると、紹介報酬料を患者に負担させるシステムらしい。つまり、通常40万の治療費で済むところが、上乗せされて50万近くになるらしい。」と安心とはかけ離れた怖い説明を受けた。
母が前歯のブリッジをしていたが、支えの歯が折れて難儀した事を聞いていたので、ブリッジは避けたくて色々探していた。」でした。
当院の症例コラムもしっかり熟読されていましたので、CT撮影診断の結果、抜歯&インプラント手術を同日に行い、「トータル6ヶ月の治療期間で一生使ってもらえるあんしんインプラント」の説明をじっくり行い、治療が始まりました。
CTで事前に折れ具合を把握していますので、残された骨を損ねないように時間をかけて慎重に抜歯を行いました。
抜歯跡にインプラントネジを埋め込んで行きます。ここが最も難しい難所です。
自己血液からコラーゲンを製作して、人工の骨と絡めて一塊にして操作性を高めたものを骨の欠落部に補填します。およそ5ヶ月で硬い骨に置き換わります。
失った骨を短期間で再生させる最新技術です。
仮歯を付けて手術終了。お疲れ様でした。
静脈麻酔鎮静で寝ながら施術が行えましたので、怖さや痛さは全く無かったと、喜ばれていました。
6/6(金) 入れ歯に不満.父81歳に息子さんからのプレゼント(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント ブルーラジカル 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
東大阪在住の初診の患者様。電話にて「海外勤務の息子が以前お世話になっていた、〇〇の父です。5年程前に抜歯をして、入れ歯を入れたが合わない。2件行ってみたが合わないのでインプラントを希望している。息子の勧めで寄せてもらった。」
診査診断の為に来院して、CT画像で残された骨幅の確認と歯周病状態に清掃スコアをチェックさせて頂きました。
ご高齢であることと、骨幅が薄すぎるとの理由でインプラントは「無理」と他院で診断されたそうですが、当院では再生医療を併用した手術を行いますので
骨の不足分は新たに作ってフォロー出来ます。安心して下さい。早速、初診時から3週間後にインプラントの移植手術を行いました。(念のための奥様にも直接電話をかけて御主人の意向を確認済み)
予測通り、骨幅は薄い状態でしたので、インプラント本体も直径3.5㎜(オステム社 ETⅣ 深11.5㎜)を使用致しました。
インプラント手術を受ける方全員には、無料で静脈麻酔鎮静法を使用させていただいています。この方も点滴のお陰で僅か30分程の手術時間でしたが、最初から最後まで全く何も覚えてない状態で、「ほんまに楽に出来たわ」と仰られていました。
2ヶ月後の7月末には仮歯が入る予定です。元気な方は幾つになっても前向きで、決断が早いです。残された人生に少しでもお役に立てればという思いから、通常以上にギアを上げて一生懸命全力で頑張りました。心地良い緊張感を分けていただき、こちらこそ感謝です。お疲れ様でした。
4/25(金) 80歳の貴婦人、入れ歯じゃ分厚いステーキ食べれないわよ(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
約1年かけて抜いた奥歯を復元させました。
R6年4月/レントゲン
20年前から通院して下さる80歳の主婦。主訴は「歯茎が腫れてきた。歯がグラグラして抜けそう」で来院。CT撮影の結果、歯根ハセツ及び骨に腫瘍の塊が発症。残念ですが抜歯の選択となりました。
R6年4月/①抜歯
定期的に来ていただいていたのも関わらず、気づくのが遅れて申し訳ないほど骨が大きく侵されていました。
膿の袋を骨から徹底的に剥がし取ります。
②抜歯と同時に骨作り
事前に患者様には伝えていたので、予定通り骨作りの開始です。
欲しい場所に欲しい分だけの骨を製作します。経験数がものを言います。
③自己血液からコラーゲン膜
添加した人工の骨が崩れないように、血液から13分で製作したコラーゲン皮シートを用いて骨詰め後を異物を使わずに封鎖します。
これが当院の成せる技です。自信を持って完璧な骨の製作が出来ます。
ここまでがR6年4月までの内容
R7年1月/骨の固まり待ち
8ヶ月で骨の造成を確認しました。
血液コラーゲンの中に移植予定のインプラント本体を15分ほど浸けておきます。
インプラントと骨を親和させるのが狙いです。
想像以上に骨質も硬く、15分ほどで手術終了。手応え十分でした。
R7年4月
完璧な仕上がりでしたので、型取りを行なっていきます。
セラミックのインプラントが完成しました。
前から見たところです。普通に綺麗に仕上がったと思います。
「幾つになっても入れ歯は嫌だわ〜」とおっしゃる患者様。1年間、よく頑張って下さいました。
3/5(水)引っ越しても入れ歯は鈴木歯科でないとダメ(入れ歯)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 入れ歯 歯科全般
地元は石切。5年前、娘のいる横浜へ引っ越し。向こうで抜歯治療があり、新しい入れ歯を作ることに。
横浜の医院で『鈴木歯科と同じような入れ歯を作って下さい。』と今までの入れ歯を見せて、頼んでも『こういった感じの入れ歯は保険では無理です。自費でもっと良いのがあります。』と受け入れてもらえず。
仕方なく自費でノンクラスプ(留め金具なし)部分入れ歯を作ったが、噛むとカタカタ不安定で上手く噛めない。だったらまた鈴木先生に作り直して頂きたい」
先ずは下の新作入れ歯から。
続けて上の入れ歯も製作に。
「横浜には先生みたいなスタイルの歯医者はまず存在しない。何か要望をすればやたら自費治療を勧めてくる。こちらとすれば、高い社会保険を支払っているのだから保険で良い入れ歯を作ってもらいたのに難しい。交通費を差引いても、先生の入れ歯は値打ちがある」と笑顔で力説。そう言って頂けて本当に有り難いです。これからも歯がなくて困っている人達のお役に立てるように精進致します。
※前歯の飛び出た1本は、横浜でセラミックに変えるそうです。(笑)
2/21(金) 女優さんから電話「そちらで抜歯をすれば、痛まず腫れず直ぐに治りますか?」(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
京都出身のタレント女性。主訴は「親知らず辺りに虫歯似の痛みがある。仕事柄、休みが取れないので入院して抜歯なんて出来ない。友達のお母さんの紹介で知った。先ずは手持ちのレントゲンを送りますので、お返事を下さい。」とのことでメールを受ける。
当院でのCT画像チェック。
歯根はかなり湾曲しているが、「抜歯の際に力のさじ加減さえ上手くコントロールすれば、歯根の先を折ることもなく、短時間で抜歯が可能」との判断で、初診時での抜歯に試みました。
予測通りの抜歯が終わり、止血と術後の腫れを抑える目的で血液を採血して院内製作したコラーゲンを歯を抜いた凹穴に充填して終了となりました。
親知らずの1本手前の虫歯の治療をセレックCerecを用いて行いました。神経まで到達している可能性がありますが、大きな痛みが無かったため今回は神経を残す方向で進めました。
セレックCerecのカメラを使って、型取りの代わりの撮影を行いました。30分後にはセラミックの詰め物を接着させて完了となります。
術後、わざわざお母様と一緒に消毒に来て下さり、「痛みや腫れも数日で治まり、仕事に影響が出ずに感謝しています」と過大な評価を頂きホッとしています。
やはり、全く知らない方のぶっつけ本番的な抜歯には気を使います。痛みや腫れの反応は様々で、体質や体調、生活習慣にもかなり左右される事を常に頭に入れておかなければなりません。この度は、良い結果が出て本当に良かったです。
2/1(土)リスクの高い難しい抜歯 遠方から来院どうする?(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
富山県より薬剤師さんの男性。主訴は「勤務先で大阪出身のお客様から鈴木歯科を紹介されたとのこと(こんな事、あるのですね。有り難いです)。たまに痛むし、歯並びへの影響も心配なので抜歯をして欲しい。」
遠方からの患者様ですので、初診の予約は昼休みに来て頂くことになりました。
歯根はアゴ骨の神経とクロスしていますが、切断の必要な歯冠は神経から離れている事を確認。
当院の最新CT画像。横向きの親知らずが、アゴ骨全てに覆われています。抜く事に問題はありませんが、抜歯後のフォロー(遠方)のこともあり、大手病院での抜歯を勧めさせて頂きました。
正直抜きたくないのが本音でしたが、「入院もせず、土曜日に抜歯をしてくれる医院。鎮静点滴をしながら、しかも保険で施術する医院は富山には無い。更に術後にコラーゲン(止血作用、早期回復作用)を抜歯穴に挿入してくれる歯医者なんて金沢まで行っても存在しない。」との事。これらの話を予約電話の段階でスタッフから聞いていたので困りました。
ただし、「麻酔アレルギー歴、薬物歴、ホルモンや自律神経の不調、血液検査等を含め化膿しやすい(痛みやすい)体質。痛みのトリガー歴無し。」を自己申告をされていたので昼休みの2時間を使って抜歯をすることに決断しました。“抜歯決定”となれば、全集中して手術に挑みます。
無事に抜歯は終了しましたが、男性の骨は硬くて切削が難しくて大変です。ましてや歯根がひょうたん状にくびれ引っ掛かりが大きく、スムーズに歯が骨から外れてくれずに時間を要してしまいました(約40分)。当然、静脈麻酔鎮静をかけながらの抜歯ですので、患者様は楽に(ほぼ記憶なし状態)出来たそうです。
最後にコラーゲンを入れて、術後の止血及び痛みや腫れを抑制させるようにしました。
夕方、術後のお電話を差し上げると、「出血もなく、痛みや腫れもほぼ無い。楽に出来て感謝しています。」と車内からのコメント。
1週間後もわざわざ日帰りで消毒のために足を運んで下さり、「最初の4〜5日は痛みはあったが今は経過良好で薬も飲んでいない。」とお礼のお土産を沢山いただきました。お互いに喜び合う事が出来て本当に良かったです。心遣いありがとうございました。(遠方の方の抜歯は近隣の方以上に配慮が必要なため、思慮深く対処しなければならない事は今も昔も変わりません)











