こんにちは。上記2枚の写真は、昨年8月掲載時のブログ画像です。歯根の周囲骨が腫瘍でやられ、大きく骨が陥没していた所に骨の造成術をR5.2月に施しました。その造成から半年後のR5.8月、インプラント手術後の画像がこの写真です。
当院のインプラント手術は「歯茎を切るのは1回だけ」つまり「1回法」という方式で99%行なっていますので、今回は異例となる「2回法」で行いました。
つまり、インプラントを移植した所の歯肉を完全に閉じ込めてしまう方式です。
女性で尚且つ骨質が硬いわけではなかったため、より慎重に進めていくために一旦全てを閉じさせて頂きました。
※歯科恐怖症の患者様でしたが、「点滴(静脈麻酔鎮静法)して寝かせてもらえるからいいよ!」と快く承諾を得ました。
〈NEW〉
ここからが、最新状況となります。
インプラントの手術から2ヶ月後、閉じていた歯肉をもう一度開け(2回法)移植したインプラントにジョイント部分を接合して歯肉から立ち上げる施術を行いました。
インプラントは骨にガッチリと固定していることも確認します。
2回目の手術から2ヶ月、型取りを行いました。
昨年の2月から始まり、約1年ほど月日を要しましたが、本日 無事に完成となりました。
ご主人は他の医院でインプラントをされたことがあるとお聞きしていました。
それに対し「主人の勧めを断り、鈴木先生にしてもらって本当に良かった。何よりスタッフさんの気配りと優しさに感動しています。娘達も最初は心配してやったけど、一緒に喜んでくれてやるのよ。」とおっしゃれていました。
Dr:「ありがとうございます。現在、スタッフ2人が産休と育休のためバタバタしています。スタッフ不足で行き届かない所も多々あったと思いますが、春からスタッフがまた戻ってきますので一層スタッフ共々これからも宜しくお願いします。」
『以下は8/8に掲載したブログです』
大阪市内の歯科恐怖症女性。グラグラしていた2連結の奥歯を騙し騙し使っていたが、とうとう脱落 (R5 1月)。
絶対入れ歯は嫌とのこと。
歯科の治療が何よりも怖い(座るだけで手汗)。常に静脈麻酔鎮静で寝ながら施術をしてくれる
医院を探していた。
抜歯とインプラントの同時移植を試みたが、あまりにも骨の欠落が大きいため、段階を得てまずは抜歯と上アゴ骨の造成再生(R5 2月)。
※ 上アゴの骨の増強手術をするとかなりの頻度で鼻血や鼻水が出やすくなるが時間の経過で症状は治ります。
最も安全な方法で骨の再生治療の準備を行います。
R5 8/3
骨の手術から半年後、インプラントの移植手術を行いました。
確実に骨の増量は認められました。後は経験で骨の硬い部分を選んで、最適な場所に最適な種類のインプラントを移植します。
無事に手術が完了しました。インプラントの周囲の骨を強化しておくことが最大のポイントでした。
〈次の日の様子〉:前回の抜歯(骨の再生手術)の時のように鼻血は出ませんでした。手術自体は、記憶が全くない位よく寝て楽にできました。とても感謝しています。
〈今後の予定〉骨の質が柔らかかった為、3ヶ月程空けてから型取りをする予定です。あともう少し!お疲れ様でした。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2024/1/24
1/24(水)完結編:「R5/8月 真夏の熱いハード・インプラント連戦③」その後