リラックスした状態で治療が受けられる「静脈内鎮静法」をご存知ですか?

静脈内鎮静法は麻酔方法の一つです。点滴の中にリラックスさせる作用のある薬(催眠鎮静剤)を入れて、治療時の不安やドキドキ感を取り除きます。点滴から催眠鎮静剤が体内に入ると数分でうとうと眠くなりますが、完全に意識を失う全身麻酔とは異なり、意思表示は可能ですし、問いかけに応えることも出来ます。効果は人それぞれですが、お薬の作用で恐怖心は無くなり、リラックスした気分で治療を受けていただけます。
当院では、「親知らずの抜歯、膿み袋の摘出」や「インプラント施術」を中心に、呼吸管理などの全身状態をモニタリングしながらこの鎮静剤を使用しています。
その他「歯医者が大の苦手」「恐怖体験でトラウマに」「痛いのが絶対イヤ」という方や「嘔吐反射(えずく)」「パニック障害(心臓がバクバク)」といった方でもご相談に応じています。まずはご連絡ください。
院長 鈴木雅智
静脈内鎮静法について


ドキドキした緊張感がなくなり
「もしかして私、寝てました?」
「えっ!もう終わったの?」
「注射をしたところまでは覚えていましたが…」
といった感覚です。
静脈内鎮静法は
•本当に歯医者が苦手で行くに行けない方
•治療中に具合が悪くなってしまう程の恐がりの方
•嘔吐反射の強い方
•パニック障害などがある方
に有効です。
また、高血圧や心臓病などの疾患のある方でも、静脈内鎮静法を 利用すれば血圧や心拍数が安定するため、安全に治療できます。この施術で使用する鎮静薬(ドルミカム)は、優しく安全なお薬なので、ご安心ください。
※静脈内鎮静法は、一部保険適用が可能ですが、治療内容に連動します。
例えば、「虫歯の治療を希望」、「歯石だけを取りたい」などでは自費扱いになります事をご了承ください。
親知らずなどの難抜歯:保険治療のため、静脈内鎮静法も保険扱いになります。
インプラント治療:自費治療ですが、当院では追加料金(自費¥35,000)なしでおこなっています。
静脈内鎮静法の流れについて
【事前説明】静脈内鎮静法についてのご説明と注意事項

【当日の注意点】
•車、バイクでの来院は控えて下さい。
•利尿作用のある飲料水(コーヒーなど)の制限
•腕まくりが出来ないようなフィット下着
※前日にスタッフから注意事項など確認の電話を差し上げています。
※また、治療が終わったその日のうちに体調などのお伺い電話も差し上げています。
【当日】①まずは笑気ガス麻酔

効果には個人差がありますが、治療に対する恐怖心を和らげ、リラックスした状態で治療を受けていただける準備が整います。
(注)保険治療には投与薬に制限があります。また、笑気麻酔と静脈麻酔鎮静の同時施術は認められていない為、自費治療の方にのみ笑気麻酔を併用しています。
※笑気ガス麻酔について、詳しくはこちら
②点滴スタート

③うとうと寝てしまいます

④通常の局部麻酔をしてから治療開始

※いよいよ治療の本番です。経験豊富で熟練したドクターが、手際よく的確に治療を進めていきます。
⑤ドラマティックな目覚め

ほとんどの患者様が、
「歯茎に麻酔をした事すら覚えていない」
「何の苦痛もなく終わった。本当に楽だった」
「寝ている間に歯が抜けた。感動して思わず家族や友達にも話しました!」
「全く腫れなかったので、次回もこれでお願いします」 などの感想をくださっています。
常に患者様の全身状態をチェックしながら行います

【モニターチェック】血圧や心拍数、呼吸などの全身状態を、モニターや患者様の様子を注意深く確認しながら、鎮静薬を投与していきます。
当院での静脈内鎮静法を用いた治療例
治療例【親知らず抜歯】
30代の女性。主訴は「年に何度か、親知らず周辺の歯茎が腫れる。抜きたかったが、かかりつけの先生に「抜くと痛む、腫れる、麻痺する」などの話しを聞かされていたので困っている。痛まず、恐くなく、親知らずの歯を抜いてもらえますか?」
骨や歯の削る音などで、本来なら恐い抜歯のはずでしたが、点滴療法が功を奏し、ほぼ記憶がないまま(恐くない&痛くない)抜歯が出来ました。
患者様の感想は「痛がりで、恐がりの私ですが、気が付けば抜歯が終わっていました」
とのことでした。
詳しくはこちらのコラムで紹介しています。>恐過ぎるけど親知らず抜きたいんです!
治療例【恐がりの患者さまの抜歯】
20 代の女性。「歯医者が恐ろしくて今まで行けなかった。でも親知らず辺りが頻繁に痛む。友達の紹介でここに来た。点滴しながらの抜歯をお願いします。出来れば一気に4本とも抜いて欲しい」でした。
点滴の中に、痛み止め、化膿止め、精神安定剤の薬を入れて抜歯に取り掛かかりました。「緊張のあまり、昨夜はあまり眠れなかった」という患者さまも、点滴が始まって10 分後、脈拍は正常な値に落ち着きました。
詳しくはこちらのコラムで紹介しています。>>親知らず点滴をしながらリラックス抜歯②
治療例【インプラント】
ご高齢の患者さま。主訴は「下の入れ歯はまだ我慢できるが、上の入れ歯は喋りにくいし、噛みにくい。年が年だけど、インプラントをして欲しい。」でした。血圧も高いため点滴をしながらの手術になることを伝えました。また、嚥下障害(えずき)と開口障害(口が大きく開かない)をかかえてらっしゃいました。
点滴の中にリラックスするお薬を入れて(静脈内鎮静法)恐さを軽減させて行いました。「手術中の恐さは全くなく、術後の確認レントゲンを見るまでは何をしていたのか殆ど覚えていなかった(健忘感)」とのこと。
詳しくはこちらのコラムで紹介しています>高齢者のインプラント治療に静脈ルート確保
静脈内鎮静法について、治療について、
分からないことや不安なことは、何でもお気軽に質問なさってくださいね!