元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2017/3/6 

恐過ぎるけど親知らず抜きたいんです!
カテゴリ:歯科全般 親知らず 

ほとんど歯茎に隠れている横向きの親知らず30代の女性。主訴は「年に何度か、親知らず周辺の歯茎が腫れる。抜きたかったが、かかりつけの先生に「抜くと痛む、腫れる、麻痺する」などの話しを聞かされていたので困っている。痛まず、恐くなく、親知らずの歯を抜いてもらえますか?」
CTを使って細かく分析早速、院内でCT撮影をおこなって横向きの親知らずの埋もれ方を四方八方から分析しました。その結果、かかりつけの先生が、おっしゃるような「神経の麻痺が起こる」ような生え方は全くしていない事が解りました。「恐くなく」は、点滴(静脈麻酔鎮静法)を使えばクリア出来ることもお伝えしました。ところが…。
静脈が浮き上がってこない腕 点滴の前、腕をゴムバンドで強く巻いても、脈のうっ血は確認出来ませんでした。「一般病院で点滴をしても、いつも上手くいかなくて、最後は婦長さんが出てくる。」お話も納得です。
ゆったりリラックス 恐くない 脈拍も落ち着き出すプレッシャーの中、なんとか1回で点滴が入りました。すると、はじめは緊張のあまり心拍数が110(回/分)と早かったのですが、点滴の中のお薬が効き始めたため、80(回/分)まで下がりました。いい感じです。また、局部麻酔も、患者様の意識がうつろ(リラックスモード)になってから行いますので、注射をされたという記憶は、ほとんどありません。これは非常に喜ばれます。
横向きの親知らず 難しい抜歯横向きの親知らずは、ほとんど下顎の骨に囲まれていましたので、「骨の切削」は必要不可欠です。
※従来なら骨を削ると激しい痛みや腫れは生じますが、当院では御自身の血液を使ったCGF(再生療法:高濃度フィブリノーゲン)を歯を抜いた痕に注入しますので(無料)、痛みや腫れはかなりの割合で抑えることが出来ます。
歯を2分割して横向きの親知らずの抜歯 骨や歯の削る音などで、本来なら恐い抜歯のはずでしたが、点滴療法が功を奏し、ほぼ記憶がないまま(恐くない&痛くない)抜歯出来ました。
〈患者様の感想〉
•痛がりで、恐がりの私ですが、気が付けば抜歯が終わっていました。
•最初の2〜3日は冷たいものにしみていましたが、だんだん治まっています。
•腫れは、少しだけでした。
•ツバを飲んでも痛くないし、口も普通に開きます。
•簡単に抜いてもらえた感覚で本当によかったです。
※DR:長年、テルプラグを抜歯窩に入れ続けてきましたが、術後の結果は遥かにCGFのほうが軍配が上がっていると思われます。
※点滴を使った保険対応の無痛治療は、虫歯の治療や親知らず以外の抜歯でもほぼ毎日行っていますので、「歯の治療だけはどうしてもアカンねん!」という方は、当院の治療を受けてみて下さい。