歯茎の手術
歯周病の原因となる歯石は、早めに取り除くことが大切です。
しかし、お口のお掃除のプロである歯科衛生士でも、歯の根の奥深くに付着している歯石を完全に取り除くことは困難です。
歯茎全体が赤く腫れあがっていたり、歯がぐらついてしまう場合は、レントゲンで確認すると歯石の粒や固まりが、黒い影として映ります。
この段階まで悪化した歯周病は、食事習慣の改善や歯磨きのみで治すのは難しく、時間がたつほど悪化する傾向にあります。
当院では、こうした重度の歯周病でお悩みの患者さまに、歯茎の手術をご案内いたします。
以下の手術はすべて、保険適応の範囲内でおこなっております。
清潔で健康な歯茎をとり戻したい方は、お気軽に当院にご相談ください。
歯茎の大そうじ術
奥深くにある歯石を、完全に取り除くことが目的です。
歯科衛生士が、歯石を取る深さにも限界があります。
そこで歯肉に切り目を入れて根元が見えるまで開き、隠れていた歯石を全て取り除きます。
所用時間はおよそ10〜20分ほどです。
術後の患部は保護パック材でカバーしますので、痛みや腫れはほとんどありません。

歯茎の大そうじ術+骨の増加法
歯茎を補強して歯のぐらつきを抑え、歯を強くすることが目的です。
歯茎の大掃除の終了後に骨の補填剤を使用して、重度の歯周病で溶けた骨を人工骨で補います。
骨の増加で歯の土台を強化させて、歯のぐらつきを抑えるのが目的です。
また「エムドゲイン」という再生誘導剤を歯根に塗布することで、人工骨の確実な再生をうながします。
この方法は、「保存治療」や「再生療法」と呼ばれ、先進医療として確立されています。
所用時間はおよそ20〜30分ほどです。
術後の患部は保護パック材でカバーしますので、痛みや腫れはほとんどありません。

エムドゲイン
再生療法には欠かせないジェル状の薬液。
歯と歯茎がしっかりつながるようになります。
エムドゲインは保険適応ではございません。