50代男性。奈良高校時代の同級生。主訴は「前歯が定期的にとれる。今回は噛むと多少痛かった。あと隣の犬歯もたまに腫れる時がある。」でした。
とれた歯の残された根を見ると、割れているのが確認出来ました。
レントゲンでチェックすると、よく腫れる犬歯の根の先には膿の袋が認められました。
犬歯の根の先:骨が腫瘍に侵され大きく欠損していました。
ヒビ割れの歯:ヒビ割れに沿って骨も溶けて無くなっていました。
話し合いの結果、割れた歯はインプラントを移植することに。腫れる犬歯は、根の先から膿だけを取り出す手術を2つ同時に行うことになりました。
抜歯を終え、続けてインプラントを移植しました。
左の犬歯:膿を徹底的に取り出す治療
抜歯あと: インプラント移植
骨の不足している所に人工の骨で埋め合わせをして行きます。
人工の骨を骨不足のインプラント周囲に添加しました。
続けて人工の骨を犬歯の根の先の大きな穴に詰めました。
CGFを圧縮して作ったコラーゲン(メンブレン膜)を院内で製造して、人工の骨の上に何層もカバーして行きます。
手術から2週間後状態。
無事にインプラントの歯が完成しました。
また隣の犬歯も経過良好です。
友達からのコメント:「いやいやインプラントをお前にしてもらって良かったよ。こんなに綺麗に治るとは思ってもいなかったし、最初は怖かったけど今は何でも違和感なく噛める。手術の寝ながらも楽やったし、値段も楽チンにしてもらってありがとうな。」
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
3/15 (金) 前歯の根が割れても抜歯3ヶ月後に復活!(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
2/15(木) 公文と同じく基礎から発展応用へ(入れ歯)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 入れ歯 歯科全般
奈良・平群町より70代の女性。私の小学校時代の公文の先生。主訴は「鈴木君に上の入れ歯を作ってもらって10年以上経つが今も快適に使っているよ。ところが最近、下の前歯が腫れたので近所の歯医者へ行ったら「抜歯になる」と言われた。
抜くのは怖くて嫌だし、仮に抜いて、歯茎が痩せてガリガリになるのも嫌なの。入れ歯になって発音が悪くなっても困るし‥。鈴木君、なんとかならないかしら?」が主訴でした。
CTで前歯を撮影すると、前歯4本の根の先にはかなり大きな黒い影(膿の袋)を確認出来ました。「残念ながら僕でも抜歯します。ただし、抜歯した後、歯茎が痩せないように張りを持たせることは可能です。」
静脈麻酔鎮静法と同時に採血をしてコラーゲンを院内製作しました。
寝ながら4本抜歯を行いました。(全て保険)
抜歯した痕の空洞の中に、歯肉の収縮を避けるためにコラーゲン(PRP法:CGF)をパンパンに充填した後、縫合しました。
抜歯から1ヶ月後の良好な状態です。ここに当院の御家芸とする保険の部分入れ歯を装着していきます。
出来る限り薄く、また強度を高めるために必要な補強金属線(保険の入れ歯で通常,使われていない)を惜しみなく使用した「目立たない部分入れ歯」が出来上がりました。
公文の先生:「最初はちょっと痛い所あったけど、削ってもらって今は快適。さすがやね。立派に活躍されていて、お母さんもきっと喜んでいると思うよ。いつも困った時だけ来てごめんね。どうもありがとう。」
Dr:「いやいや先生のお陰で、小4の娘や中学の息子の因数分解、まだまだ負けてませんよ。毎晩、中学の数学を教えながら先生の事、ふと思い出す時ありますもん。困った時に来て下さる方が嬉しいです。いつまでもお元気でいて下さい!」
(参考までに)
下記の画像は10年前に私が作った保険の部分入れ歯です。
近所の歯医者さんから「自費で入れ歯を作られましたか?」と言って頂けるほど、見た目も良く、使い勝手の良いお気に入りの入れ歯だそうです。
2/5(月)完結編:「R5/8月 真夏の熱いハード・インプラント連戦④」その後
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
R5.8/8
R5.12/13
インプラントの移植と骨の造成を一日でやり遂げた後の4ヶ月後の状態。
完璧な仕上がりにスタッフ一同感動!
型取り直前の状態です。キレイに仕上がっています。
結局、患者さんの希望でそのまま完成まで当院でさせて頂きました。
噛み心地も全く関係なく、今では何でも美味しくいただいているそうです。
『以下は8/8に掲載したブログです』
R5 8/8 連載最後のインプラント手術。出身大学の知人からの依頼、尼崎市60代男性。
主訴は「インプラント手術を2年前にしたが、グラグラ揺れてスルッと抜けた。
患者さんの喉もと付近に麻酔(伝達麻酔)をすると咳が出てきて、手術中に動く模様。オペ時、咳をされる度にひどく揺れて、微妙に手元がズレた事が上手くいかかった原因の一つらしい。
『いつになったら骨が元に戻って、インプラントで噛めるようになりますか?』と詰め寄られて困っている。申し訳ないが、助けて欲しい。」でした。
患者様の承諾を得て石切での手術(当院では骨の再生とインプラント移植のみ、型取りは知人医院にて)が決定。
当院ではインプラント治療の方、全てに静脈沈静麻酔(平均5万円相当の追加料金なし)を行なっています。
※ アゴ骨を削る時のドリル音と振動が、身体の硬直と精神的苦痛を招く。それが1時間近くも続くのは私なら辛い)。
患者様には、「1回目の手術では骨の再生のみにとどまると思いますが、残存の骨を上手く使ってインプラント移植が出来れば骨の再生を同日に行います。そこは私に任せて下さい。」と説明。
私が手を掛ける時点でこの先、全てが自己責任。その覚悟を持って知人から頼まれた手術を引き受けました。
切開して直接現状をチェック。申し訳ないがインプラントを撤去しただけでは、骨は全く自然に増量していませんでした。
ちょうどその頃、知人Dr.が訴えていた「咳」が歯科用麻酔を注射した頃に始まりました。
耳に触るような大きな咳で患者様も大変そうです。
点滴に使う薬をコントロールしながら、インプラント移植の可否を探りました。
歯列のやや内側に長いインプラント芯を選択して移植しました。
このインプラント芯の表面には、新世の骨と結合しやすい工夫(ハイドロキシ・アパタイト加工)が施されています。
工夫されたインプラント芯をCGF(自己血液由来コラーゲン)に30分ほど浸透させて、インプラント芯と骨との定着を更に高めていきます。
無事に2本のインプラント(脱落部に1本、新たに1本。計2本の連結で丈夫にさせる)が入りました。
骨の移植直後や縫合時も咳のため体の動きに落ち着きが無かったため、写真は割愛(より完璧な手術を優先するため)しています。
スタッフ共々いつも以上に気の張る、困難な手術が無事に完了しました。
手術後の画像です。治療計画通りの完璧な結果です。「上手く行ったで。4ヶ月ほど待ってから型取りをしてよ。」と知人Dr.に伝えました。
〈後日の電話〉
「手術の事は、全く覚えていない(静脈麻酔沈静法の効果)。手術中に咳をしていたことも、途中でトイレに行ったことも覚えていない。非常に楽でした。ありがとうございました」との事。
暑い夏は続きますが、気合を入れて引き続きがんばります。
1/24(水)完結編:「R5/8月 真夏の熱いハード・インプラント連戦③」その後
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
こんにちは。上記2枚の写真は、昨年8月掲載時のブログ画像です。歯根の周囲骨が腫瘍でやられ、大きく骨が陥没していた所に骨の造成術をR5.2月に施しました。その造成から半年後のR5.8月、インプラント手術後の画像がこの写真です。
当院のインプラント手術は「歯茎を切るのは1回だけ」つまり「1回法」という方式で99%行なっていますので、今回は異例となる「2回法」で行いました。
つまり、インプラントを移植した所の歯肉を完全に閉じ込めてしまう方式です。
女性で尚且つ骨質が硬いわけではなかったため、より慎重に進めていくために一旦全てを閉じさせて頂きました。
※歯科恐怖症の患者様でしたが、「点滴(静脈麻酔鎮静法)して寝かせてもらえるからいいよ!」と快く承諾を得ました。
〈NEW〉
ここからが、最新状況となります。
インプラントの手術から2ヶ月後、閉じていた歯肉をもう一度開け(2回法)移植したインプラントにジョイント部分を接合して歯肉から立ち上げる施術を行いました。
インプラントは骨にガッチリと固定していることも確認します。
2回目の手術から2ヶ月、型取りを行いました。
昨年の2月から始まり、約1年ほど月日を要しましたが、本日 無事に完成となりました。
ご主人は他の医院でインプラントをされたことがあるとお聞きしていました。
それに対し「主人の勧めを断り、鈴木先生にしてもらって本当に良かった。何よりスタッフさんの気配りと優しさに感動しています。娘達も最初は心配してやったけど、一緒に喜んでくれてやるのよ。」とおっしゃれていました。
Dr:「ありがとうございます。現在、スタッフ2人が産休と育休のためバタバタしています。スタッフ不足で行き届かない所も多々あったと思いますが、春からスタッフがまた戻ってきますので一層スタッフ共々これからも宜しくお願いします。」
『以下は8/8に掲載したブログです』
大阪市内の歯科恐怖症女性。グラグラしていた2連結の奥歯を騙し騙し使っていたが、とうとう脱落 (R5 1月)。
絶対入れ歯は嫌とのこと。
歯科の治療が何よりも怖い(座るだけで手汗)。常に静脈麻酔鎮静で寝ながら施術をしてくれる
医院を探していた。
抜歯とインプラントの同時移植を試みたが、あまりにも骨の欠落が大きいため、段階を得てまずは抜歯と上アゴ骨の造成再生(R5 2月)。
※ 上アゴの骨の増強手術をするとかなりの頻度で鼻血や鼻水が出やすくなるが時間の経過で症状は治ります。
最も安全な方法で骨の再生治療の準備を行います。
R5 8/3
骨の手術から半年後、インプラントの移植手術を行いました。
確実に骨の増量は認められました。後は経験で骨の硬い部分を選んで、最適な場所に最適な種類のインプラントを移植します。
無事に手術が完了しました。インプラントの周囲の骨を強化しておくことが最大のポイントでした。
〈次の日の様子〉:前回の抜歯(骨の再生手術)の時のように鼻血は出ませんでした。手術自体は、記憶が全くない位よく寝て楽にできました。とても感謝しています。
〈今後の予定〉骨の質が柔らかかった為、3ヶ月程空けてから型取りをする予定です。あともう少し!お疲れ様でした。
1/13(土) 完成編:「R5/8月 真夏の熱いハード・インプラント連戦②」その後
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
1年前から始めたインプラント治療。上下左右の奥にインプラントを完成させた後、最後のインプラント前歯治療(R5.8/5)に取り掛かりました。
あれから5ヶ月後、いよいよ前歯の型取りをする日がやって来ました。
自然な前歯を醸し出すために、当院では前歯に関しては1本1本単独で前歯を作成します。
(通常、技巧的に楽に製作できる3連結の前歯が多いのですが、それでは自然な感じが損なわれやすい欠点があります。当院では手間暇かけて1本ずつ丁寧に製作したものを納めます。)
前歯の長さは、残した2本の長さを基調にしました。
患者さんは「まさか自分が若い頃のように入れ歯無しで何でも噛めるようになるとは夢にも思わなかった。前歯も綺麗になって嬉しくて本当に感謝しています。ちょっと疲れたのでしばらく休んでから右上のブリッジを綺麗にしたいです。」とのこと。
参考までに合計16本のインプラントが移植されています。
『以下は8/7に掲載ブログしたものです』
奈良より60代後半の女性。主訴は「友達の紹介です。半年前に入れ歯を作った。元々入れ歯の金具が掛かっていた前歯はグラグラしていたが、最近ひどくて入れ歯を使っていない。今回はインプラントを考えているが、前歯をきちんと対応してくれそうな先生を探していた」でした。
下の前歯が出っ歯なため、上の前歯にトラブルを生じさせています。
院内のCT画像で歯根の先端に亀裂が判明(側方)
前方からも亀裂線を確認
前歯同士の噛み合わせが強いとこのような事になります。
R5 8/5
抜歯した穴跡に1本、その他の前歯の部分に2本、計3本のインプラントの移植を行いました。
抜歯穴にインプラントを移植した箇所に骨の欠落部が生じますのでそれを補う施術も同時に行います。
3本のインプラントが上手く施術できています。
今回も静脈麻酔鎮静法を用いて手術の記憶がほぼ無い状態で行いました。
看護師さん泣かせの腕(必ず婦長登場)とお聞きしていたとおり、私も留置針の挿入に苦戦いたしましたが(むしろ手術の方がスムーズだったかな!?)なんとかルートを確保して、再生治療も上手く出来ました。どうもお疲れ様でした。
1/5(金) 完成編:「R5:8月 真夏の熱いハード・インプラント連戦①」その後
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
手術から3ヶ月が経ちました。いよいよ型取りです。患者様も楽しみです。
綺麗なセラミックの被せが入りました。
想像以上の完成にとても喜んで下さいました。
『以下は8/8に掲載ブログしたものです』
50代の京都市内男性。主訴は「 昔、石切に住んでいて治療をしてもらったことがある。 前歯の1本入れ歯(事故)を、京都の歯医者でインプラントにしようと思っている。
レントゲンを撮ったところ、隣の歯根の先に黒い影が見られたので、先に膿をとる手術を約1年前にした。
その手術をしてから、歯肉が凸凹になり、指で抑えると石が埋まっている様なゴロゴロ感がするようになった。院長は『問題ない』というが、いっこうに治らない。先生の連載ブログをかなり見て、覚悟して来た。」
当院のCT画像の結果、本来の歯根端切除術(歯科の専門用語)からかけ離れた①歯牙の取り残しと②人工的な大きな異物が詰められている事が判明しました。
歯肉の凸凹と石が埋まっている感はこれでは?と考えられました。
せっかく手術をしたのに治るどころか、膿の範囲の拡大が疑われます。
最悪の場合、抜歯を宣告されてもおかしくはありません。
CT画像を側面から見たところ。
患者様より、「京都でインプラントの契約や前払いをしていない。また当院で寝ながら静脈麻酔鎮静法をしながら、インプラントの手術と違和感の残る前歯の治療を同時にして頂きたい」等の要望がありましたので、お盆前に両処置を行いました。
R5 8/7 手術開始。
切開すると即、違和感の原因が判明しました。
歯肉の内側にはアマルガム金属(歯科用水銀)が豊満に充填されていました(石ではなかった)。
また根の先端の後背部(前面部だけが切削)から膿の塊も見つかりました。
時間をかけて違和感の原因と思われる全てのモノを取り除きました。
インプラントの手術は、ごく短時間で完了しました。
凸凹していた歯肉直下の骨の空洞部に、人工の骨(β-tcp)とコラーゲン(CGF)をMIXしたものを充填して、骨の再生を促しました(無料)。
人工の骨(β-tcp)とコラーゲン(CGF)。これらを使って骨の空洞の再生治療を行います。
コラーゲン(インプラント部の歯肉の増厚)と骨のMIXを充填して手術の終了です。
次の日の術後の電話では、「痛みも腫れも全くなく、痛み止め薬は全く飲んでいない。こんなに痛みがないとは思いもしなかった。嬉しすぎる」とのこと。
10月にはインプラント根にセラミックの白い歯が、早々に入る予定です。
※ 痛みは腫れは本当に個人差があります。痛みや腫れを抑える努力は誰にも負けないくらい実行しているつもりですが、それらを上回る体質の方が実在するのも現状です。早期回復を目指して常にがんばっています。
※ 他院の行った仕事に手を出すようなことは基本は致しません。後になって「どっちが悪い!誰の責任?」等のつまらないトラブルを避けるためです。
医療は患者と医者の信頼関係があってはじめて上手くいくものと考えています。その信頼関係が崩れていると感じた場合、私は手を引きますし、逆に私を信じてついて来て下さっている方には損得度返しでこちらが納得するまでトコトン時間をかけて寄り添います。
12/18(月) 小5事故で前歯吹っ飛ぶ. 重なった偶然で甦るか?(事故した前歯)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般
令和4年7月、PM7:00過ぎ。1本の電話が鳴る。主訴は「子供が塾へ行く途中、坂道を自転車で下っている最中に転倒したらしい。泣きながら帰ってきたが、口の中が血まみれでどうなっているか分からない。この時間帯はどこもやってなく、全く初めてですが、診てもらえませんか?」でした。
その日は予約の患者様があと5名来院予定になっていたので、待ち時間のクレーム(口コミでよく書き込まれる)の事を考えると受け入れるべきではなかったのかもしれませんが、子どもさんの将来を考えると居ても立ってもいられなくなり、急遽来ていただくことにしました。
血まみれのお口を何度もうがいをしてもらい、拝見したところ、やはり前歯が完全に消失していました。
お子さんに「抜けた前歯は何処いったん?」と尋ねると「多分、コケた所にあると思う。」とのこと。
Dr:「お母さん、今からお子さんと一緒に現場に戻って前歯を探して下さい。今ならまだ歯を戻すことが出来るかもしれません。」
冷静で落ち着きのあるお子さんと共に、暗い坂道の現場から母の携帯のライトを頼りに奇跡的に前歯を見つけてこられました。
ご両親には「再植した歯は10年持てば良い方とされています。
幼い子どもさんに入れ歯は何かと不自由ですし、インプラントは骨の成長がまだ未完成ですので出来ません。
ですので抜けた前歯を元の場所に戻す『再植』術を行います。
あと、仮に歯の固定はうまくいったとしても、神経までは回復出来ませんので何処かのタイミングで抜けた前歯から神経を取らなければならない事をご了承願います。」
早速、矯正で使用する材料を用いて(保険の500円のみ、特殊な材料代は無料)前歯を元の場所に戻し、スーパーボンドで固定しました。
この状態で7ヶ月間、経過観察をすることに。
事故から7ヶ月後の今年4月(令和5)、固定装置を取り除きました。嬉しい事に前歯の固定が認められました。
続けてCT画像でチェックも行いました。
すると、再植した根の先に、大きな膿の袋(骨がとけて腫瘍が発生)が見つかりました。
お母さん:「やはり残すのは無理ですか?」との質問に「いや、歯は完全に固定しているので、膿を取り除き、当院での再生医療(PRP法)をおこなえば治るように思いますよ。」
お子さんには頑張ってもらい、膿の袋を取り出す手術を行うことにしました。
CT画像と同等の場所と大きさの腫瘍が見つかりました。
採血した血液を用いてCGF(RPR法)を行なって骨の欠落したところに埋めました。(保険ではPRP法の設定はないため無料)
更に人工の骨も充填(無料)して完了しました。
これは、今年の12月(再生治療から8ヶ月後)の状態です。膿も無くなり、骨の再生も行われ、とても良好であることが確認出来ました。
お子様をはじめ、ご両親の協力とご理解のもと、事故で歯を失いかけた状態から復元させることが出来ました。
お母様は涙ながらにとても喜んで下さいました。
あきらめていた歯が見つかり、事故した日の患者様が寛大で、事故の修復に特化した材料を豊富に持ち合わせていたこと。
また、こちらの治療方針を信じて下さった事。全ての偶然が見事にハマった結果だと思います
未来のあるお子様に少しでも地域医療の手助けが出来て、私達も喜ばしい限りです。
12/5(火) 感動の入れ歯→→インプラント貯金で現実へ(入れ歯)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 入れ歯 歯科全般
30代の女性、今年(2023年)の1月来院。主訴は「歯ぎしりが原因でグラグラしていた前歯を抜歯(他院)した。続けて入れ歯を作ったが、ぷかぷか浮いて不安定なうえに、見た目も悪くて困っていた。インプラントをしていない医院だったので、セラミックの自費ブリッジを勧められた。神経を抜いたり、歯を削ることに抵抗があったのでネットで調べて鈴木歯科に相談に来た。」でした。
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11/18(土) 結婚式が近いのにA R Eが苦手で(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
40代の男性。大手ゼネコン現場監督。主訴は「3ヶ月後に結婚式を控えている。とにかく歯医者の音と注射が大の苦手なので、ここまで放置していた。最近、歯茎に出来る白いニキビ(膿)を爪で潰す回数が増えてきた。俺の歯医者嫌いなどお構いなしに、嫁は「早く前歯、治して!」と責めるので辛い。うとうと寝ながらインプラントを常時している医院を本気で探しまくった。予算(自費負担なしの静脈麻酔)と経験豊富(HPの症例写真)を考慮して鈴木歯科医院に来た。」でした。
院内CTで診査診断。長年放置して割れた前歯の根の先に、大きな膿の袋(骨の欠落)を確認しました。
治療期間があまりありませんので、
①抜歯した日に、
②インプラントを移植して、
③骨を再生医療で作り上げる、
完成までの期間を短縮する手術の計画を立てました。
手術スタート。いきなり膿の袋のせいで大きく蝕んだ骨に遭遇。ただし事前にCT画像で骨の状態をしっかり把握していましたので、焦ることなく手術はスムーズに進行しました。
患者様の血液を使って、院内でCGFコラーゲンや歯肉の上皮を製作します。また、骨の補強で使う人工骨(粉々で扱いにくい)をCGF(コラーゲンのグミ状の塊)
と混ぜて一塊に、操作性を良くした物も用意しました。
骨に癒着した腫瘍の塊を徹底的に排除した後、インプラントを最適な角度&位置に移植出来ました。
最後に人工骨を骨の欠損部に充填し、それをコラーゲン膜(CGFを圧縮)で患部に覆い被せて、切った歯肉を元通りに縫い合わせたところで終了です。
手術から3ヶ月後。型取り直前の状態です。
前歯2本をインプラントとオールセラミック(Drの手作り)をセットした状態です。
患者さんも大満足。奥様もわざわざお礼に来て下さいました。
費用はインプラントの1本分のみ(約¥410,000)です。インプラントの隣のオールセラミックは、結婚祝いということで、¥マル円(気持ち)です。
歯医者嫌いの患者さんでしたが、寝ながらの治療(静脈麻酔鎮静)のお陰で大手術も乗り越え、今では毎月メンテナンス掃除まで来て下さるようになりました。
このような方が、1人でも増えることが私のやり甲斐です。
10/31(火) CM「あんしんインプラント」でも寝ながら手術は出来ないの!?
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般
60代の奈良市内の女性。 主訴は「 かかりつけの医院で『根の先に膿ができているので抜歯の必要がある』と2年前から言われている。最近、歯茎が腫れ出して、柔らかい物も噛みにくい。 TVコマーシャルで【あんしんインプラント】を知って、提携歯科医院に連絡をしてみたが、どうやら【あんしん=寝ながら手術】という訳ではないらしい。どうしても寝ながら手術をしたければ、点滴の出来る先生を呼ぶのに【別途80,000円】が必要と言われた。
こんな恐ろしい手術を受けるのに、大きく口を開けたまま1時間も手術に耐えれない。
どこが安心なの?と思っていたら、主人の友人に鈴木歯科医院を紹介してもらった。
静脈麻酔鎮静法(当院でインプラントをされる方は無料)を行いながら、まず問題の歯を抜歯しました。
抜歯後、あご骨に強固に付着している腫瘍の塊を時間をかけて剥ぎ取ります。
これが成功の秘訣となります。
外側の骨は大きく欠落していましたが、内側の骨は硬くて良質の骨でしたので、抜歯と同時にインプラントの移植を行いました。
(手術の回数を減らす事も安心インプラントにつながります)
自己血液を使ってCGF(コラーゲン)を院内製作しました。
また、このコラーゲンを用いてバラバラの人工骨を一塊にします。
※骨を造成するのに別途35,000円だけはいただいています。
インプラント周辺の骨の欠落部分に人工の骨をカバーします。
さらに、患者さん自身の骨を採取したものを、人工の骨の上にカバーして2層構造で強化します。
完璧な手術が完了しました。
ここまで約1時間。患者様は寝息をたてて寝ておられます。
1回目の手術から3ヶ月後にインプラントの歯が完成しました。
※静脈麻酔鎮静法、PRP法(CGFコラーゲン製作)、仮歯、セラミック完成まで総額450,000円