40代の男性。大手ゼネコン現場監督。主訴は「3ヶ月後に結婚式を控えている。とにかく歯医者の音と注射が大の苦手なので、ここまで放置していた。最近、歯茎に出来る白いニキビ(膿)を爪で潰す回数が増えてきた。俺の歯医者嫌いなどお構いなしに、嫁は「早く前歯、治して!」と責めるので辛い。うとうと寝ながらインプラントを常時している医院を本気で探しまくった。予算(自費負担なしの静脈麻酔)と経験豊富(HPの症例写真)を考慮して鈴木歯科医院に来た。」でした。
院内CTで診査診断。長年放置して割れた前歯の根の先に、大きな膿の袋(骨の欠落)を確認しました。
治療期間があまりありませんので、
①抜歯した日に、
②インプラントを移植して、
③骨を再生医療で作り上げる、
完成までの期間を短縮する手術の計画を立てました。
手術スタート。いきなり膿の袋のせいで大きく蝕んだ骨に遭遇。ただし事前にCT画像で骨の状態をしっかり把握していましたので、焦ることなく手術はスムーズに進行しました。
患者様の血液を使って、院内でCGFコラーゲンや歯肉の上皮を製作します。また、骨の補強で使う人工骨(粉々で扱いにくい)をCGF(コラーゲンのグミ状の塊)
と混ぜて一塊に、操作性を良くした物も用意しました。
骨に癒着した腫瘍の塊を徹底的に排除した後、インプラントを最適な角度&位置に移植出来ました。
最後に人工骨を骨の欠損部に充填し、それをコラーゲン膜(CGFを圧縮)で患部に覆い被せて、切った歯肉を元通りに縫い合わせたところで終了です。
手術から3ヶ月後。型取り直前の状態です。
前歯2本をインプラントとオールセラミック(Drの手作り)をセットした状態です。
患者さんも大満足。奥様もわざわざお礼に来て下さいました。
費用はインプラントの1本分のみ(約¥410,000)です。インプラントの隣のオールセラミックは、結婚祝いということで、¥マル円(気持ち)です。
歯医者嫌いの患者さんでしたが、寝ながらの治療(静脈麻酔鎮静)のお陰で大手術も乗り越え、今では毎月メンテナンス掃除まで来て下さるようになりました。
このような方が、1人でも増えることが私のやり甲斐です。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2023/11/18
11/18(土) 結婚式が近いのにA R Eが苦手で(インプラント)