30代の歯科衛生士。主訴は「自分の勤めている医院でも親知らずの抜歯を行なっているが、CTが無い。また静脈麻酔点滴もしていないし、テルプラグやCGF(コラーゲン)も入れていない。迷ったが腫れるのが嫌なので鈴木先生にお願いしたく来た。よろしくお願いします。」
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元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
4/7(月) 親知らずの抜歯を㎜単位で慎重に行うべき方(親知らず)
カテゴリ:歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
3/5(水)引っ越しても入れ歯は鈴木歯科でないとダメ(入れ歯)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 入れ歯 歯科全般
地元は石切。5年前、娘のいる横浜へ引っ越し。向こうで抜歯治療があり、新しい入れ歯を作ることに。
横浜の医院で『鈴木歯科と同じような入れ歯を作って下さい。』と今までの入れ歯を見せて、頼んでも『こういった感じの入れ歯は保険では無理です。自費でもっと良いのがあります。』と受け入れてもらえず。
仕方なく自費でノンクラスプ(留め金具なし)部分入れ歯を作ったが、噛むとカタカタ不安定で上手く噛めない。だったらまた鈴木先生に作り直して頂きたい」
先ずは下の新作入れ歯から。
続けて上の入れ歯も製作に。
「横浜には先生みたいなスタイルの歯医者はまず存在しない。何か要望をすればやたら自費治療を勧めてくる。こちらとすれば、高い社会保険を支払っているのだから保険で良い入れ歯を作ってもらいたのに難しい。交通費を差引いても、先生の入れ歯は値打ちがある」と笑顔で力説。そう言って頂けて本当に有り難いです。これからも歯がなくて困っている人達のお役に立てるように精進致します。
※前歯の飛び出た1本は、横浜でセラミックに変えるそうです。(笑)
2/21(金) 女優さんから電話「そちらで抜歯をすれば、痛まず腫れず直ぐに治りますか?」(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
京都出身のタレント女性。主訴は「親知らず辺りに虫歯似の痛みがある。仕事柄、休みが取れないので入院して抜歯なんて出来ない。友達のお母さんの紹介で知った。先ずは手持ちのレントゲンを送りますので、お返事を下さい。」とのことでメールを受ける。
当院でのCT画像チェック。
歯根はかなり湾曲しているが、「抜歯の際に力のさじ加減さえ上手くコントロールすれば、歯根の先を折ることもなく、短時間で抜歯が可能」との判断で、初診時での抜歯に試みました。
予測通りの抜歯が終わり、止血と術後の腫れを抑える目的で血液を採血して院内製作したコラーゲンを歯を抜いた凹穴に充填して終了となりました。
親知らずの1本手前の虫歯の治療をセレックCerecを用いて行いました。神経まで到達している可能性がありますが、大きな痛みが無かったため今回は神経を残す方向で進めました。
セレックCerecのカメラを使って、型取りの代わりの撮影を行いました。30分後にはセラミックの詰め物を接着させて完了となります。
術後、わざわざお母様と一緒に消毒に来て下さり、「痛みや腫れも数日で治まり、仕事に影響が出ずに感謝しています」と過大な評価を頂きホッとしています。
やはり、全く知らない方のぶっつけ本番的な抜歯には気を使います。痛みや腫れの反応は様々で、体質や体調、生活習慣にもかなり左右される事を常に頭に入れておかなければなりません。この度は、良い結果が出て本当に良かったです。
2/1(土)リスクの高い難しい抜歯 遠方から来院どうする?(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
富山県より薬剤師さんの男性。主訴は「勤務先で大阪出身のお客様から鈴木歯科を紹介されたとのこと(こんな事、あるのですね。有り難いです)。たまに痛むし、歯並びへの影響も心配なので抜歯をして欲しい。」
遠方からの患者様ですので、初診の予約は昼休みに来て頂くことになりました。
歯根はアゴ骨の神経とクロスしていますが、切断の必要な歯冠は神経から離れている事を確認。
当院の最新CT画像。横向きの親知らずが、アゴ骨全てに覆われています。抜く事に問題はありませんが、抜歯後のフォロー(遠方)のこともあり、大手病院での抜歯を勧めさせて頂きました。
正直抜きたくないのが本音でしたが、「入院もせず、土曜日に抜歯をしてくれる医院。鎮静点滴をしながら、しかも保険で施術する医院は富山には無い。更に術後にコラーゲン(止血作用、早期回復作用)を抜歯穴に挿入してくれる歯医者なんて金沢まで行っても存在しない。」との事。これらの話を予約電話の段階でスタッフから聞いていたので困りました。
ただし、「麻酔アレルギー歴、薬物歴、ホルモンや自律神経の不調、血液検査等を含め化膿しやすい(痛みやすい)体質。痛みのトリガー歴無し。」を自己申告をされていたので昼休みの2時間を使って抜歯をすることに決断しました。“抜歯決定”となれば、全集中して手術に挑みます。
無事に抜歯は終了しましたが、男性の骨は硬くて切削が難しくて大変です。ましてや歯根がひょうたん状にくびれ引っ掛かりが大きく、スムーズに歯が骨から外れてくれずに時間を要してしまいました(約40分)。当然、静脈麻酔鎮静をかけながらの抜歯ですので、患者様は楽に(ほぼ記憶なし状態)出来たそうです。
最後にコラーゲンを入れて、術後の止血及び痛みや腫れを抑制させるようにしました。
夕方、術後のお電話を差し上げると、「出血もなく、痛みや腫れもほぼ無い。楽に出来て感謝しています。」と車内からのコメント。
1週間後もわざわざ日帰りで消毒のために足を運んで下さり、「最初の4〜5日は痛みはあったが今は経過良好で薬も飲んでいない。」とお礼のお土産を沢山いただきました。お互いに喜び合う事が出来て本当に良かったです。心遣いありがとうございました。(遠方の方の抜歯は近隣の方以上に配慮が必要なため、思慮深く対処しなければならない事は今も昔も変わりません)
1/15(水)くる年(良心価格インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
年が明けて早くも2週間が経ちました。本年も宜しくお願いします。
今年、最初のインプラント手術に指名させて頂いたのは80歳の元気ハツラツ女性患者様です。かれこれ20年以上のお付き合いになります。
お口が小さく、アゴも開けづらいため、奥歯の治療はお互い四苦八苦してきましたが、静脈麻酔鎮静を手術に導入してからは「また寝ながら楽にお願いするね!だって怖いんだもん!」とっても可愛い方です。
年齢からも絶対に失敗は許されません。気合十分での新年スタートでした。
昨年(R6年)の4月
「歯茎が腫れてきた。歯がグラグラして抜けそう」で来院。CT撮影の結果、歯根ハセツ及び骨に腫瘍の塊が発症。残念ですが抜歯の選択となりました。
昨年(R6年)の4月
定期的に来ていただいていたのも関わらず、気づくのが遅れて申し訳ないほど骨が大きく侵されていました。
膿の袋を骨から徹底的に剥がし取ります。
昨年(R6年)の4月
事前に患者様には伝えていたので、予定通り骨作りの開始です。
昨年(R6年)の4月
テルプラグを使用して添加した骨を不動にします。
昨年(R6年)の4月
欲しい場所に欲しい分だけの骨を製作します。経験数がものを言います。
昨年(R6年)の4月
添加した人工の骨が崩れないように、血液から13分で製作したコラーゲン皮シートを用いて骨詰め後を異物を使わずに封鎖します。
これが当院の成せる技です。自信を持って完璧な骨の製作が出来ます。
新年スタート 1/6
8ヶ月で骨の造成を確認しました。
血液コラーゲンの中に移植予定のインプラント本体を15分ほど浸けておきます。
インプラントと骨を親和させるのが狙いです。
想像以上に骨質も硬く、15分ほどで手術終了。手応え十分でした。
術後1週間の本日、消毒で来院。「点滴(追加料金なし)でぐっすり眠れたので、全く怖くなかったわ。痛みも腫れもなく、薬も一度も飲まなかったわよ」とのこと。
3月には型取りをして、仮歯を装着する予定にしています。
12/31(火)ゆく年(良心価格インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
R6年最後のインプラント手術。奈良市内の幼稚園の先生。主訴は「 早くインプラントをしたいのですが、お金の事もありますので12月にお願いします」との事でした。
抜歯から1年以上も経っているので、歯と歯の間隔がだんだん狭くなりつつあり心配はしていましたが、20分ほどの手術で無事に移植が完了しました。
当院のインプラント手術では、2回に分ける事なく、余程のことがない限り基本1回です。 2ヶ月後にはインプラントの型取りをスムーズに進めるために、手術日にインプラント本体の上にキャップをつけて終了させます。
切開した歯肉とキャップとの間に隙間が生じないように、血液からコラーゲンをまず作る。そのコラーゲンを圧縮して歯肉のシートを15分で製作します。これを用いて傷口を縫い合せる技が、インプラント成功の秘訣となっています。
これが15分前まで患者様の真っ赤な血液であった事が信じれますか?
これを飛び出たキャップの周囲に敷き詰めます。
骨の柔らかい患者様でしたので、細めのドリル切削に対して、太めのインプラントボディーを移植して強度を高めました。
2ヶ月後、型取りの予定にしています。
本年度、移植したインプラントが誰一人弛むことなく全て成功しました。
数ある歯科医院の中から当院をインプラント施術に選んで頂き、ありがとうございました。
私の作ったインプラント歯が皆様方の日々の食事と大切な健康維持の一助になっていることを信じてしばらく休暇にさせて頂きます。一日一生 院長 鈴木
12/24(火)R6年も三方よしっ!抜歯と同日にインプラント埋め込み成功(インプラント)
カテゴリ:インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
40代男性、高校野球で有名校の教師。主訴は「ある歯医者で歯周病なので定期的に掃除をして様子を見ましょう!と言われているがスッキリしない。ブルーラジカルをTVで知ったので使ってみたい。」でした。CTで確認すると歯の根が割れている事が判明。歯の掃除やブルーラジカルを使用しても改善は見込めない。つまり抜歯の必要性を伝えた結果、インプラント治療を選択されました。
抜歯と同時に大きな腫瘍の塊を歯槽骨からキレイに剥がし取りました。
残された僅かな骨のエリアを使ってインプラントを移植していきます。
まず、人工骨を崩れないようにコラーゲンに絡めて一塊にして、準備します。
次に御本人のアゴ骨から一部骨を採取して、固形の骨も同時に準備します。
インプラント移植が完了した後、CGFコラーゲンを手術跡にたっぷりカバーしていきます。
キャップをして、縫合して手術は完了しました。
直径7㎜の極太インプラントを移植しました。ノーベル社は直径5.5㎜止まりなのでオステム社のETⅢ-NHに切り替えてインテグレーション(耐震強度)を確保します。
手術から4ヶ月弱の状態です。型取りの準備が整いました。
患者さんに大満足のインプラントが完成しました。噛んでよし!見た目よし!良心価格よし!の「三方よし」 と受付で褒めて下さっていたそうです。
今年もインプラントを100ケースほど施術しましたが、無事に脱落することなく良好な結果になって安心しています。
仮にインプラントがダメになったとしても当院では骨の造成のリカバリーには自信を持っていますので慌てることはまずありません。
2025年も多くの皆様の期待に応えるように努力します。
12/15(日)年配女性の危険な横向き&埋もれた親知らず
カテゴリ:Dr.鈴木日記 ブルーラジカル 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
50代の女性。5年前に当院を訪れ、親知らず周囲の痛みの相談を受けるも抜歯の依頼を断った経緯のある患者さん。
理由は「50歳前後の高齢女性の親知らずを抜歯すると違和感が続く確率が高いこと。また横向きの親知らずが全て歯肉に覆われていること」も含めて大学病院での抜歯を勧めしました。
ところが今年、痛みが出てきたので再訪。親知らずの抜歯はされていないまま。また手前の奥歯が動揺(歯周病)もしていました。
5年前よりも条件が悪くなっていたので抜歯の依頼を再度拒みました。
(良かれと思って、保険で鎮静点滴で寝ながら、止血やドライソケット対策のコラーゲンを入れて抜歯を終えたとしても「歯が動き出した!」とか「冷たいものに痛み出した!」などの新たな訴え(これが多い)を避けるためです。)
しかし患者さんは放っておいた自分が悪いので先生に寝ながら保険で抜いて欲しいとの一点張り。
最新のCT画像でより親知らずの形態や横向きの位置を正確に把握出来るようになった事もあり、引き受けることにしました。
施術する以上は全力で取り組みます。
念のためにインプラント移植時に用いるX-ガイドをスタンバイ。歯を削る時に神経を巻き込まないように最新の注意を払います。(Xガイド使用料20,000円は医院負担)
歯周病で侵された歯肉を切り開くと、腫瘍似の組織が張り付いています。
周囲骨を削って親知らずを明示していきます。
歯根先がイビツな事はCT情報から分かっているのでしっかり明示させるために骨を削ります。
じっくり時間をかけて歯の頭の2分割に成功しました。
歯根先に負荷をかけないよう、ゆっくり丁寧に歯を揺すりながら脱臼させるのがコツです。慣れていないと力任せに歯を引き出すために、歯根先を折って残してしまい抜歯の必要以上の時間を要して腫れを増大させてしまったり、最悪全てを取りきれずそのまま放置して抜歯を終える他院のケースに出くわす事もあります。
歯根先が曲がりくねっていました。当然、骨に絡みついて通常の抜歯に比べると脱臼しにくいところですが、経験がモノを言います。力任せに強引に引き抜かず、ゆっくり慎重に揺らしながら少しずつ骨から浮かせせていけば必ず上手くいきます。
1週間後、消毒に来院。最初の5日間は口が開けられず、食事や唾を飲み込むのにも不自由でしたが昨日あたりからマシになってきたとの事。
手前のグラついていた歯も特に問題は無さそうで、親知らずの抜歯だけで済みそうだととても喜んで感謝して頂きました。
抜歯直後、むき出しの骨の上に敷き詰めるCGF(自己血液コラーゲン)の存在は痛みや腫れに対して力をかなり発揮してくれます。
12/07 (土) 歯根ヒビ割れ、アゴ骨の半分ごっそり消失(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント ブルーラジカル 歯科全般 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
50代の生駒市在住、女性。数年前から痛みがあったので梅田の有名歯医者で「根の中の掃除をすればまだ抜かなくても残せる!』と説明され自費治療をしたが、さほど改善せず。最近になって噛めないほどの痛みが発症したため来院されました。グラつきがあり、誰が見ても根が割れていることが分かる状況。「2年前からの痛みは根が割れていたことが原因と思われます。『歯を残せる!』と言われれば誰しもお願いしますよね。抜歯が2年遅れたため、歯根の周囲骨がかなり蝕まれていると思われます。ご希望のインプラント手術に直ぐに取り掛かるのは難しいと思われます。」
抜歯と歯肉の切開をしましたが、予測以上に骨が欠落していました。この時点で、骨作りから始まって、インプラントが完成するまで当院では10ヶ月を要します。
人工骨と本人の骨を移植して欠落した骨の復活を試みました。
自己血液からコラーゲン粘膜を製作して移植した骨の上に密接させて固定します。これがかなり威力を発揮してくれます。当院では骨材料代¥35000円のみの良心価格です。
骨の移植と縫合が完了しました。7ヶ月後にインプラント手術の本番予定にしています。
半年後の状態です。しっかりとした骨が出来上がり、インプラント移植も無事に終わりました。黄色点線の下ふたつのインプラントは10年以上前にされたものでした。
型取り時の状態です。良好です。
上手くインプラントが完成致しました。インプラントを成功させるには強固な骨が支えとなります。「また昔の様に何でもしっかり強く噛めるようになった」と言っていただけてこれ以上の喜びはありません。セカンドオピニオンに指名していただき、当院に転医され、結果も伴って本当に良かったです。
11/01(金)発見が遅れる歯間の接触虫歯はCT映像でチェック
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般
よく見かけるレントゲン(パノラマ)画像だと思います。歯の本数や神経の有無、どの様な種類の被せ物が入っているか、親知らずの生え方など全体的に多くの情報を
得ることが出来ますが、詳細か?と言われると詳細ではありません。
これはCT機器で今年9月に撮った私(鈴木)のレントゲン画像です。右上の一番奥の歯と奥から3番目の歯が虫歯になっていました。欲しい情報場所をスライドさせて診査出来ますのでこの様に発見が遅れがちな歯間の虫歯が鮮明に映し出されます。
早期発見が出来たので只今、同級生の所へ治療に通っているところです。
この方は長期の海外留学に行くので健診で来られました。パッと口の中を見た時は、黒グレー色の虫歯の所見がありませんでしたが、親知らずの状態をチェックするためにCT撮影した時、たまたま虫歯を見つけたケースです。大小4本の虫歯が私同様、歯と歯が接する歯間に存在しました。
親知らずの抜歯やインプラント移植、歯の根の神経を抜く時などに活用されるCT撮影ですが、虫歯の早期発見にもかなり有効的であります。