テレビ局関係の奥様。紹介にて。主訴は「6年前に施術したインプラント周囲の歯茎がだんだん痩せてきた。いつか抜けてしまいそうで怖くて噛めない。また、汚れがインプラントに付着しやすくなり、上手くメンテナンスが出来なくなった。主治医に改善をお願いするも「僕にはどうすることも出来ない。頻繁に清掃を行いに来て下さい。」とのこと。
仕方なくインプラント施術医院へ色々相談へ行くが、どこも「触ると余計に悪くなる」との理由で取り扱ってくれない。困っています。」
当院では、インプラントの移植手術をしながら、骨のボリュームをアップさせたり、歯茎の退縮を少しでも改善できるような『再生医療』に取り組んでいます。
1番奥のぐらついている歯も一緒に抜歯させていただくことを前提に、見た目の良くないとおっしゃられているインプラントを撤去して2本同時にインプラント移植をしましょう。同時に後退した歯茎や骨の回復にも努めてみます。
当院では、インプラント患者様に限り、うとうと寝ながら治療が行える『 静脈麻酔鎮静法』を全ての方に無料で御提供しています。
歯茎を切って、開いてみるとインプラント周辺の骨の退縮が認められました。
長さ10㎜のインプラント体に対して、骨が4㎜ほど退縮している状態でしたが、決してクラグラはしていませんでした。
治療計画通りの理想的な位置、深さ、傾斜角を確保することができました。
2本のインプラントを移植することで、奥歯でしっかり噛めるようになります。
骨の後退した部分には固形の骨と粉状の骨を組み合わせたものを造成・再生させれば完了です。
※骨の造成費用は材料代も含めて¥35,000です。
手術から4ヶ月目の状態。患者様には満足していただける結果になりました。
インプラントの成功の秘訣は、計画した正しい位置に、ズレる事なく正確に移植することです。
1㎜のズレや角度のエラーは、手術中には気付かないものですが、後に大きな影響を及ぼします。
十二分な治療計画と予測不能な手術中のアクシデントをいかに乗りこえれるかが鍵となります。
当院では、2021年末に購入した最新のCT画像を分析して、最適なインプラント施術に取り組んでいます。
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