昨年の暮れ。奈良・西大寺近辺からの患者様(偶然)。主訴は「痛みと腫れのある奥歯を地元のかかりつけ歯医者では“抜歯と入れ歯”を勧められた。インプラント経験者の主人の紹介で来た。」
ご主人同様にインプラントを2本施術することになりました。
ただし、2本目のインプラント移植予定部に骨質の異変を感じました。
数年前に抜歯をされたと聞いていたが、どうやら抜歯と同時に行うべき膿の袋の徹底された除去がされなかったまま今日まで来たと推測されます。
上手くいった1本目と異変のあった骨のレントゲン画像
急遽予定を変更をして、欠落した骨の強化と増量に徹することにしました。
骨をしっかり築き上げてから、再度(半年ほど先)インプラント移植をすることに致しました。
鈴木歯科医院の手術前の状態です。
2022年 7月 8日。
骨の増殖をしてから7ヶ月が経ちました。
今年5月より始めた新しい手術ナビゲーションシステム(Xガイド)で本日も行いました。
インプラント軸の位置、角度、方向。噛み合わせの関係及びドリルの浸入深度など計画予定通り、短時間で進んでいきます。
永年培ってきた経験、指の感覚、骨の硬度の感触に、科学の力が加わって安心した施術をさせて頂いています。
骨は昨年末と異なり、硬く出来上がっており安心しました。
「今日は上手く行きそう…」 そんな手術の真っ只中、安倍元首相の件で良からぬ速報が入ってきました。
それも私の地元の奈良、西大寺で…。
今まで感じたことのない嫌な緊張感が漂ってきました。
患者さんの採血から院内で製作したCGF(高濃度フィブリンを含んだコラーゲン)をインプラント体に充分からめて移植をおこなっていきます。
Xガイドナビゲーションが導く位置にドクターも安全確認をしたうえで無事に手術が終了致しました。
後日、消毒に来られた患者様に手術中の安倍元総理のことをお伝えしたと同時に、帰りに大和西大寺駅の混乱ぶりをお尋ねしましたが、
静脈麻酔鎮静法の影響からかボーッとしたまま帰宅されて何も知らなかったとのことでした。
改めてインプラントの手術に静脈麻酔鎮静法(無料)は役にたっているとスタッフと共感しました。
後日、長男と安倍元総理の献花台に足を運び、当日の手術の報告をさせて頂きました。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2022/7/17
7/17 TV速報で刻一刻 安倍元首相に地元奈良で何が…!? オペ中の異様な緊張感 (インプラント)