東大阪市の女性。主訴は「歯茎が腫れて、グラグラしていて強く噛めない。かかりつけ医では『歯周病なので歯茎を切ってウミを出せば落ち着く。これで無理やったら神経を抜く』と言われ2回ほど歯肉をメスで切られたが変化なし。セカンドオピニオンで来た。」でした。
よくある通常のレントゲン画像からでは、特に異常なし。
詳細を知るために、当院の最新CTスキャンで同部位をチェックすることに。
当院の最新CTスキャナーで調べてみると、ドングリ程の大きさの骨が溶けて無くなっていました。
「神経を抜いても歯を残してしっかり噛むのは厳しい」などを伝えました。
患者さんは当院での抜歯→(後に)→インプラントを希望されたため、まずは骨の完璧な回復を前提とした抜歯に取り掛かりました。
抜歯跡には、CT画像に写って通りの状態が目の前に現れました。
このままではインプラント治療も出来ない程、骨が欠落していたため、インプラント歯根に耐えれるだけの骨の強化をまず行いました。
院内で制作したコラーゲン(フィブリン)と絡めた人工骨です。半年もすると、陥没した穴は、本物の骨に置換して埋まります。
院内製作のコラーゲン粘膜を人工の骨が流出しないようにカバーします。
人工骨以外は全て院内製作のため、全て無料です。
2022年6月。前回の抜歯から半年が経ちました。ノーベルバイオ社製のXガイド(インプラントナビゲーション)を用いた初めての手術です。
専用PCソフトで手術のシュミレーションを繰り返し行っているため、当日の手術は短時間で終わります。
いよいよ手術開始。6ヶ月前に作った骨はこちらがビックリするくらい見事に出来上がっています。
短時間で無事に手術が終了しました。
2ヶ月ほどすれば待望のインプラントが完成します。
レントゲン画像で術後のチェック。
インプラント手術シュミレーション通りの結果に満足です。
セラミックの完成品を納品する前の状態。
連休明けの本日、無事に完成しました。
最初の抜歯から8ヶ月ほど費やしましたが、患者様はとても満足していただきました。
2回の手術とも、静脈麻酔鎮静法で行ったことも満足の要因でした。
難しいインプラント治療でしたが、上手くいって本当によかったです。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2022/8/18
8/18 ウミ(膿)が健康な骨を溶かしてグラグラ浮いています(インプラント)