R5 8/8 連載最後のインプラント手術。出身大学の知人からの依頼、尼崎市60代男性。
主訴は「インプラント手術を2年前にしたが、グラグラ揺れてスルッと抜けた。
患者さんの喉もと付近に麻酔(伝達麻酔)をすると咳が出てきて、手術中に動く模様。オペ時、咳をされる度にひどく揺れて、微妙に手元がズレた事が上手くいかかった原因の一つらしい。
『いつになったら骨が元に戻って、インプラントで噛めるようになりますか?』と詰め寄られて困っている。申し訳ないが、助けて欲しい。」でした。
患者様の承諾を得て石切での手術(当院では骨の再生とインプラント移植のみ、型取りは知人医院にて)が決定。
当院ではインプラント治療の方、全てに静脈沈静麻酔(平均5万円相当の追加料金なし)を行なっています。
※ アゴ骨を削る時のドリル音と振動が、身体の硬直と精神的苦痛を招く。それが1時間近くも続くのは私なら辛い)。
患者様には、「1回目の手術では骨の再生のみにとどまると思いますが、残存の骨を上手く使ってインプラント移植が出来れば骨の再生を同日に行います。そこは私に任せて下さい。」と説明。
私が手を掛ける時点でこの先、全てが自己責任。その覚悟を持って知人から頼まれた手術を引き受けました。
切開して直接現状をチェック。申し訳ないがインプラントを撤去しただけでは、骨は全く自然に増量していませんでした。
ちょうどその頃、知人Dr.が訴えていた「咳」が歯科用麻酔を注射した頃に始まりました。
耳に触るような大きな咳で患者様も大変そうです。
点滴に使う薬をコントロールしながら、インプラント移植の可否を探りました。
歯列のやや内側に長いインプラント芯を選択して移植しました。
このインプラント芯の表面には、新世の骨と結合しやすい工夫(ハイドロキシ・アパタイト加工)が施されています。
工夫されたインプラント芯をCGF(自己血液由来コラーゲン)に30分ほど浸透させて、インプラント芯と骨との定着を更に高めていきます。
無事に2本のインプラント(脱落部に1本、新たに1本。計2本の連結で丈夫にさせる)が入りました。
骨の移植直後や縫合時も咳のため体の動きに落ち着きが無かったため、写真は割愛(より完璧な手術を優先するため)しています。
スタッフ共々いつも以上に気の張る、困難な手術が無事に完了しました。
手術後の画像です。治療計画通りの完璧な結果です。「上手く行ったで。4ヶ月ほど待ってから型取りをしてよ。」と知人Dr.に伝えました。
〈後日の電話〉
「手術の事は、全く覚えていない(静脈麻酔沈静法の効果)。手術中に咳をしていたことも、途中でトイレに行ったことも覚えていない。非常に楽でした。ありがとうございました」との事。
暑い夏は続きますが、気合を入れて引き続きがんばります。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
8/11 真夏の熱いハード・インプラント連戦④
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
8/8 真夏の熱いハード・インプラント連戦③
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
50代の京都市内男性。主訴は「 昔、石切に住んでいて治療をしてもらったことがある。 前歯の1本入れ歯(事故)を、京都の歯医者でインプラントにしようと思っている。
レントゲンを撮ったところ、隣の歯根の先に黒い影が見られたので、先に膿をとる手術を約1年前にした。
その手術をしてから、歯肉が凸凹になり、指で抑えると石が埋まっている様なゴロゴロ感がするようになった。院長は『問題ない』というが、いっこうに治らない。先生の連載ブログをかなり見て、覚悟して来た。」
当院のCT画像の結果、本来の歯根端切除術(歯科の専門用語)からかけ離れた①歯牙の取り残しと②人工的な大きな異物が詰められている事が判明しました。
歯肉の凸凹と石が埋まっている感はこれでは?と考えられました。
せっかく手術をしたのに治るどころか、膿の範囲の拡大が疑われます。
最悪の場合、抜歯を宣告されてもおかしくはありません。
CT画像を側面から見たところ。
患者様より、「京都でインプラントの契約や前払いをしていない。また当院で寝ながら静脈麻酔鎮静法をしながら、インプラントの手術と違和感の残る前歯の治療を同時にして頂きたい」等の要望がありましたので、お盆前に両処置を行いました。
R5 8/7 手術開始。
切開すると即、違和感の原因が判明しました。
歯肉の内側にはアマルガム金属(歯科用水銀)が豊満に充填されていました(石ではなかった)。
また根の先端の後背部(前面部だけが切削)から膿の塊も見つかりました。
時間をかけて違和感の原因と思われる全てのモノを取り除きました。
インプラントの手術は、ごく短時間で完了しました。
凸凹していた歯肉直下の骨の空洞部に、人工の骨(β-tcp)とコラーゲン(CGF)をMIXしたものを充填して、骨の再生を促しました(無料)。
人工の骨(β-tcp)とコラーゲン(CGF)。これらを使って骨の空洞の再生治療を行います。
コラーゲン(インプラント部の歯肉の増厚)と骨のMIXを充填して手術の終了です。
次の日の術後の電話では、「痛みも腫れも全くなく、痛み止め薬は全く飲んでいない。こんなに痛みがないとは思いもしなかった。嬉しすぎる」とのこと。
10月にはインプラント根にセラミックの白い歯が、早々に入る予定です。
※ 痛みは腫れは本当に個人差があります。痛みや腫れを抑える努力は誰にも負けないくらい実行しているつもりですが、それらを上回る体質の方が実在するのも現状です。早期回復を目指して常にがんばっています。
※ 他院の行った仕事に手を出すようなことは基本は致しません。後になって「どっちが悪い!誰の責任?」等のつまらないトラブルを避けるためです。
医療は患者と医者の信頼関係があってはじめて上手くいくものと考えています。その信頼関係が崩れていると感じた場合、私は手を引きますし、逆に私を信じてついて来て下さっている方には損得度返しでこちらが納得するまでトコトン時間をかけて寄り添います。
8/7 真夏の熱いハード・インプラント連戦②
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
8月に入ったお盆前のこの時期、腫れや痛みを考慮して連休前に手術を希望される方がいます。
近所の方、大阪以外からお越しの方、他院でインプラントがうまくいかなかった方。
俗に言う「難症例」をこれから連日、施術します。
治療準備計画(シュミレーション)は完璧です。後はリアル(緊張)オペを画像を通じてお伝えします。 院長
奈良より60代後半の女性。主訴は「友達の紹介です。半年前に入れ歯を作った。元々入れ歯の金具が掛かっていた前歯はグラグラしていたが、最近ひどくて入れ歯を使っていない。今回はインプラントを考えているが、前歯をきちんと対応してくれそうな先生を探していた」でした。
下の前歯が出っ歯なため、上の前歯にトラブルを生じさせています。
院内のCT画像で歯根の先端に亀裂が判明(側方)
前方からも亀裂線を確認
前歯同士の噛み合わせが強いとこのような事になります。
R5 8/5
抜歯した穴跡に1本、その他の前歯の部分に2本、計3本のインプラントの移植を行いました。
抜歯穴にインプラントを移植した箇所に骨の欠落部が生じますのでそれを補う施術も同時に行います。
3本のインプラントが上手く施術できています。
今回も静脈麻酔鎮静法を用いて手術の記憶がほぼ無い状態で行いました。
看護師さん泣かせの腕(必ず婦長登場)とお聞きしていたとおり、私も留置針の挿入に苦戦いたしましたが(むしろ手術の方がスムーズだったかな!?)なんとかルートを確保して、再生治療も上手く出来ました。どうもお疲れ様でした。
8/5 真夏の熱いハード・インプラント連戦①
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
8月に入ったお盆前のこの時期、腫れや痛みを考慮して連休前に手術を希望される方がいます。
近所の方、関西以外からお越しの方、海外から一時帰国の方、他院でインプラントがうまくいかなかった方。
俗に言う「難症例」をこれから連日対処します。
治療計画(シュミレーション)は完璧にしました。後はリアル(緊張)オペを画像を通じてお伝えしていきます。 鈴木
大阪市内の歯科恐怖症女性。グラグラしていた2連結の奥歯を騙し騙し使っていたが、とうとう脱落 (R5 1月)。
絶対入れ歯は嫌とのこと。
歯科の治療が何よりも怖い(座るだけで手汗)。常に静脈麻酔鎮静で寝ながら施術をしてくれる
医院を探していた。
抜歯とインプラントの同時移植を試みたが、あまりにも骨の欠落が大きいため、段階を得てまずは抜歯と上アゴ骨の造成再生(R5 2月)。
※ 上アゴの骨の増強手術をするとかなりの頻度で鼻血や鼻水が出やすくなるが時間の経過で症状は治ります。
最も安全な方法で骨の再生治療の準備を行います。
R5 8/3
骨の手術から半年後、インプラントの移植手術を行いました。
確実に骨の増量は認められました。後は経験で骨の硬い部分を選んで、最適な場所に最適な種類のインプラントを移植します。
無事に手術が完了しました。インプラントの周囲の骨を強化しておくことが最大のポイントでした。
〈次の日の様子〉:前回の抜歯(骨の再生手術)の時のように鼻血は出ませんでした。手術自体は、記憶が全くない位よく寝て楽にできました。とても感謝しています。
〈今後の予定〉骨の質が柔らかかった為、3ヶ月程空けてから型取りをする予定です。あともう少し!お疲れ様でした。
6/25 どうする前歯 東京SJCDの偉大な先生とは?(インプラント)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
東大阪市、60代の女性。 主訴は「 3ヶ月前、つまずいて前歯を強打した。 今は特に痛みはないが、歯茎を指で押すと膨れているのが分かるし、グラグラも続いている。歯並びは特に問題ない。幼馴染の御主人(山崎長郎先生)に東京の勉強会(SJCD)で講演しているような著名な方がいる。まずは鈴木先生に異常がないかを見て欲しい。」でした。
見た感じ、特に異常はないように思えたのですが‥。
歯科用の最新CT機種で診査したところ、前歯にひどい脱臼が認められました。
歯科用の3D画像に写る「前歯の脱臼」と「歯根を支える上顎骨の骨折」の説明をしました。
これらの画像をスマホで撮影されて、東京で抜歯とインプラント治療をするか検討されることになりました。
その結果、東京での治療は何かと不便なため、当院で施術を受けるとのこと。
とても身の引き締まる思いです。
手術が始まりました。CT画像と全く同じ状態の歯根の脱臼と骨の剥離骨折を確認しました。
脱臼した歯を抜歯する際、剥離した薄い骨(貴重な)を少しでも温存しておきたいので、慎重に作業を進めました。
骨折の状況により、手術の方法やインプラントのサイズ、長さ、角度が刻々と変動していくと思われたため、本日はノーベルバイオケア社のXガイド・ナビゲーションを使用せずに、私の経験を全集中させて施術を進めました。
結果、ノーベルバイオケア社の®️アクティブ 直径3.5㎜、長さ11.5㎜のインプラントを移植することに成功しました。
完成される前歯をイメージしながら、逆算して審美に最適な骨の位置にインプラント体を移植しました。
骨が割れ、欠損した箇所の歯茎は、大きく下がる(陥没する)傾向があります。
それを防ぐために、自己血液から院内製作したコラーゲンとβ-tcpを混ぜ合わせた物をインプラント体の周辺に十二分 充填します。
当院では「寝ながら安心インプラント」と「成功率100%」を本気で目指していますので、当院でインプラント手術を受ける全ての方は静脈麻酔鎮静費用とコラーゲン製作(CGF)費用を手術代(15,000円)の中に含めています。。
更にコラーゲンのシートを何層にも重ねて歯茎のボリュームを落とさないようにして手術を終えました。
手術から3ヶ月半後、いよいよ型取りの日がやって来ました。
色合わせにも神経を尖らせた渾身のセラミックの完成品が届きました。
患者さんの反応が気になります。
【患者様の声】
「全くインプラントの歯とは分からない。上出来よ先生!ありがとう。」と喜んでいただけました。
【 Dr 】
本当に良かったです。ただし、このような成功写真は、歯科医の満足だけが伝わり、患者様の緊張感や手術時の苦痛は発信されていません。
本当の声「安心できるインプラントとは一体?」その結果
・短い治療期間
・注射はインプラント手術日の1回だけ。その手術も点滴をしながら怖くない、痛くない、腫れさせない
・治療費は良心的
・保証期間は10年(毎年メンテナンスに来院して頂くことが条件)
・院長が必ず最初の手術から、中間の型取り、最後の完成まで総てをしっかり監視する
これが鈴木歯科医院の「本当に安心出来るインプラント」の定義の源となっています。
本当の声あんしん出来るインプラント
3/21 歯科用レントゲンで黒い影。その正体は?(抜歯:のう胞)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
【Case−1】歯根のう胞
歯根の周りに骨(白色)が無くなり、黒い影に覆われている。
・症状:歯肉が膨らんでブよブよしている。噛むと歯が浮いた感じがする。
・病名:歯根のう胞
・施術:抜歯
・術後:3連結のブリッジを装着
【Case-2】歯根のう胞
・症状:歯と歯の間が団子の様に腫れてきた。歯ブラシでゴシゴシ磨いたら出血が半端なく続いてビックリした。
・病名:歯根のう胞
・施術:抜歯
・術後:部分入れ歯(パーシャルデンチャー)
【Case-3】根の破折による歯根のう胞
・症状:堅いものを噛んでいたら歯が取れた。前から出血しやすく、グラついていた。
・病名:歯根ハセツ 及び 歯根のう胞
・施術:抜歯
・術後:インプラント
※当院では最新のCT機器を備えて、複雑なお口の中を正確に診査、診断を行なっています。
3/3 注意?スキル?親知らず訴訟を感動の涙へ(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 静脈麻酔鎮静法
芦屋市から30代の女性とお母様。主訴は「近所の歯医者で『簡単に抜けますよ!』と言われたので親知らずを抜いてもらうことになった。しかし、1時間以上経ってもいっこうに抜けそうな気配もなく、担当医が益々ムキになって力ずくで抜こうとしていたため、アゴ関節の痛みと恐怖のため、涙ながらに中止を求めた。
すると『 隣の歯も悪くなっているので2本同時に抜歯をさせてほしい』 と言ってきた。
抜歯前にそのような説明は一切なく、理由を求めたが『隣の歯根も虫歯になっているので残せない』との一点張り。その後、他院で中断した状態を調べてもらうと『親知らずの抜歯の時に、隣の歯の根を間違って削り飛ばしたのでは?』との事。
合計4カ所の歯医者を回ったが、すべて『残せない。抜歯になる』と言われた。
ホームページで鈴木歯科医院を知った。
現在、弁護士さんに相談して医療訴訟準備中とのこと。
当院の最新CTで問題の場所を撮影しました。
私見ですが、確かに横向きに生えている親知らずの頭を切断した時に、誤って隣の歯根に切削器具が触れたような映像ですね。
親知らずの抜歯は、暗くて非常に見えづらいエリアでの施術ですので、 慎重に慎重を重ねて取り組まなければこのような事態になってもおかしくはありません。
結論から申しますと、やはり 親知らずと一緒に隣の歯も抜歯の必要性があると思います。
しかし、どうしても残したいとおっしゃられるのなら、残す方向でやれるだけのことはやります。
後日、 静脈麻酔鎮静法を行いながら 親知らずの抜歯と隣の歯の神経を抜く施術に取り掛かりました。
親知らずの歯はスムーズに抜歯できました。
手根がかなり肥大している親知らずは、時間を要する難しい抜歯になることが多いです。
芦屋の先生もかなり苦労したのではないでしょうか?
抜歯後の早期回復を目指して、自己血由来のコラーゲンの塊を用いて抜歯穴を保護しました。
これによって抜歯後のドライソケット防ぐことができます。
抜歯を行ってから1ヶ月半後の状態です。何とか親知らずの隣の歯を 残すことが出来ました。
患者さんの悲しみの涙、 怒りの涙は苦手です。
毎回お母さんと一緒に来れれていて重責を感じていました。
しかし最終日、無事に銀歯が入った時は感動の涙でずいぶん喜んでくださいました。(もちろん裁判はなし)
いつまで使えるのかは私にも分かりませんが、今出来るベストの治療を行ったつもりです。
遠方よりお疲れ様でした。
※治療費:全て保険で行っています。
親知らず抜歯希望の患者様へ〜参考11症例
カテゴリ:お知らせ 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
当院では、静脈麻酔鎮静法(点滴)を行い、不安や恐怖を抑えてから抜歯を始めています。抜歯後の感想として「いつの間にか終わっていた〜」「以前行った抜歯の時より随分楽だった〜」「痛くなかった〜、腫れなかった〜」など好評です。
症例1
40代の男性。主訴は「かかりつけ医で『横向きの親知らずの根の先が、下顎の神経にかかっているので、大きな病院で抜いて下さい』と言われた」でした。
院内で撮影したCT画像で親知らずの生え方を細かく分析することにより、よりスピーディーな抜歯が可能となります。
結果、抜歯後の痛みや腫れを抑える事が出来ます。
このように根が曲がっていると抜歯は難航します。
院内で製作する
特定細胞加工物「自家血小板含有フィブリンゲル」を使って、抜歯痕の傷口を早期に回復させます。当然、抜歯後の痛みや腫れを最小限に抑えます。
自家血小板含有フィブリンゲルは、横向きの親知らずを抜歯された方に必ず行っています。 続きを読む
2/3 誰も手をつけたがらない親知らずの抜歯
カテゴリ:Dr.鈴木日記 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
神戸市より30代の女性。主訴は「歯茎で隠れているが親知らずの歯が横向きに生えている。口を大きく開けるとアゴが外れるので大きく口を開けるのが難しい。時々奥の親知らずが痛む。抜歯希望で4ヶ所 受診したが、全て断られてきた。できれば点滴で寝ながらがいい。抜歯後の痛みを抑えるコラーゲンも入れてほしい。」
最新のCT画像で歯茎の中に埋もれた、横向きの親知らずをチェックする。
「親知らずの1本手前の奥歯も相当内側に傾いているので、親知らずの抜歯の際に揺れてしまう可能性がある」旨を伝える。 相当難しい抜歯になると思われますが、すべて了解の上、抜歯に取り込むことになりました。
静脈麻酔鎮静法を行いながら抜歯が始まりました。
歯茎を切開して、骨を削ると、CT画像で確認した内横向き親知らずの歯が出てきました。
口が大きく開けれないのがかなりの難点です。手前の奥歯もかなり内側に倒れているので危険です。
じっくり時間をかけながら、慎重に親知らずの抜歯に成功しました。
1本手前の奥歯もグラつくことなく健康な状態のままです。
最後に痛みや腫れを抑えるコラーゲンを抜いた穴にたっぷりと敷き詰めて完了です。
通常3週間から1ヵ月ほど痛みや腫れが続きますが、当院でのコラーゲン付き抜歯なら2週間もあれば痛みや腫れが落ち着くのが特徴です。
5/25 凸凹アゴ骨の除去依頼 (骨整形)
カテゴリ:歯科全般 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
神戸市より40代の女性。 主訴は「 骨がだんだん大きくなってきて、口内炎ができたり 滑舌に困るようになってきた。
かかりつけの歯医者では 神戸の大きな病院を紹介された。しかし、入院の必要があったり、寝ながらの静脈麻酔の治療を行っていなかったり、治療後の痛みを抑えれる再生治療的なものが無かったため、阪神電車でここまでやって来ました。
実際の口の中の状態です。
寝ている時の食いしばりや歯ぎしりも相当きつくされているそうです。
患者様には治療後、痛みや腫れが伴うことを前提に治療を引き受けることにしました。
舌の周りには太い神経や血管があるため、慎重に丁寧に骨の切削状況を少しずつ行っていきました。
あともう少しです。事故が起こらないように拡大鏡を使って慎重に進めていきます。
無事にゴツゴツした骨を除去して、きれいに磨き終えることができました。
ここからが自己血液を使った再生医療の出番です。
痛みを抑える、腫れを最小限にとどめることを目的に行っています。
ただし保険ではここまでの最先端の治療は認可されていませんので、当院では治療費をいただかずに無料で行っています。
フィブリンを凝縮したコラーゲンの塊を傷ついた骨の表面にあてがって、切開した歯肉の縫合を行いました。
縫い終わった直後の状態です。静脈麻酔鎮静法を行いながら施術を終了いたしました。
1週間ほどの間は痛みが続いたそうですが。痛み止めや化膿止めを服用していただくと、問題なく過ごせたそうです。
今では傷口もきれいに治り、無症状とのこと。次は反対側もされるとおっしゃっています。
「神戸からやってきた甲斐があった」と非常に喜んでいただけました。