東大阪市、60代の男性。主訴は「先月くらいから奥歯が無いのに奥の歯茎が腫れて、のどまで痛い。何とかして欲しい。」でした。
レントゲンの結果、奥の歯茎に横向きに寝そべっている親知らずを確認。更にその周囲の骨が溶けて大きく陥没していました。
そこに膿が溜まり込み、痛みと腫れが喉にまで来ていると思われました。
まずは3日間、抗生剤を服用してもらい、その後に親知らずを抜歯することになりました。
歯肉を切開すると白いクリーム状のウミが流れ出し、それが落ち着くと失われたアゴ骨の凹みに充満した肉塊を確認しました。
肉塊を取り除くとようやく横向きの親知らずが顔を覗かせてきました。いよいよ抜歯が始まります。
抜歯した親知らずを確認すると、歯肉に覆われていたにもかかわらず歯石が歯に付着していました。また、「不良肉芽(良性腫瘍)」と呼ばれる大きな肉塊も癒着していました。
アゴ骨内の頑固に付着している良性腫瘍を時間をかけて徹底的にクリーニングします。それは新しい骨と歯肉を再生させるためには欠かせない作業です。
最後にCGF(フィブリンを多く含むコラーゲン)を膿んでいた場所に十二分に詰めて施術が完了しました。
〈後日、電話談話〉
「痛みは多少あるが、ウソのように腫れも治まりスッキリしている。治療中、ほとんど寝ていたので、最初の注射の痛みしか覚えていない。予約でいっぱいのところを無理に入れてもらい、治療までしてもらって本当に助かりました。」とのこと。
※ 急患①〜③の治療内容は全て保険治療です。再生治療を行なっていますが、自費は一切いただいていません。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
8/24(木) 盆明け早々 点滴しながら親知らず抜歯 急患③
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で
8/19(土) 盆明け早々 点滴しながら親知らず抜歯 急患②
カテゴリ:歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で
大阪・八尾より20代の男性。主訴は「アメリカN.Yから帰省中。お盆に歯茎が腫れた。痛みもひどかった為、休日診療の医院に行って消毒をしてもらった。抜歯を依頼したが、「生え方が難しすぎてここでは無理」と言われた。1週間後には職場に戻らなければならないので抜歯をしてから帰りたい。大学の同級生の紹介でここに来た。
急な話ですいません」
下顎の骨に深く横向きに生えていました。アメリカで抜歯をすると15万ほど必要となるらしい。事情も事情な為、お昼休みを使って抜歯(静脈麻酔点滴付き)を行うことにしました。
切開すると、殆ど骨に埋もれている横向きの親知らずを確認。周囲からクリーム状の膿が少量流出。
上層部の骨を最低限の範囲で削り、抜歯をしやすくします。
歯を特殊な切削器具を使用して2分割にします。この時、アゴ骨の中央を走行する神経を傷つけてはいけません。最も神経を使う場面です。
①の歯頭を取り除きました。続けて②の歯根を取り除いていきます。
無事に抜歯が終わりました。血管の分かりにくい極太の腕でしたので点滴にやや苦労しましたが、約40分程で完了しました。
CGF(血小板コラーゲン)をたくさん抜歯穴に敷き詰めて糸の縫合が終わりました。
〈週明けの電話〉「口は開けにくく、食事もしにくいですが、思っていた以上に楽だった。自分では腫れていると思うが、親に言わせると『お母さんの時はコブ取り爺さんみたいに腫れた』と言われました。急でとても助かりました」とのこと。
※ 我が家の子ども達と川やプール、海へと夏のお父さんを満喫して(?)真っ黒に日焼けしています。ただし仕事が始まるとスイッチが入り、熱く取り組んでいますのであしからず。
週明けには予約の患者様の抜歯も始まります。まだまだ暑い日が続きますがガッツです!
8/18(金) 盆明け早々 点滴しながら親知らず抜歯 急患①
カテゴリ:歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で
8/18、近所の20代女性から電話。主訴は「左右 両方とも親知らずが虫歯になっている。特に右の下が寝れないほど痛い。お盆になって痛み出したので、あちこち調べていた。お盆明けに鈴木歯科で抜こう決めて今日まで我慢した。急に申し訳ないですが痛みを何とかしてして欲しい」でした。
親知らずの虫歯が、隣の歯にも移って大きな虫歯の穴が確認出来ます。
お昼休み時間に、静脈麻酔鎮静(この患者様は完全に眠られていました)を使った抜歯を行いました。
親知らずの一部が歯茎から少しだけ顔をのぞかせています。その部分が虫歯を誘発させた模様です。
奥歯への麻酔で、親知らずの抜歯と手前の奥歯から神経を取る治療を同時に行いました。
点滴から目が覚めるまで僅か1時間で抜歯が終わりました。
抜いた穴の中にコラーゲン(CGF)を入れるところです。
抜歯をすると骨がむき出しになります。骨の上に新しい歯肉が乗ってこないと「ドライソケット」と呼ばれる痛みの症状が長く続きます。それを引き起こさせないなめに当院では必ず採血した自己血液からコラーゲンを院内製作して抜歯穴に埋めます。
このため抜歯後の痛みや腫れが短期になります。
〈翌日の電話〉「抜歯した夜には飲食会に参加。いつもと変わることなく痛みや腫れ、出血も特に気にならなかった。経過が良好で助かりました」とのこと。
きっとCGF(スポーツ業界ではPRPと呼称)のお陰かと思われます。
8/7 真夏の熱いハード・インプラント連戦②
カテゴリ:Dr.鈴木日記 インプラント 歯科全般 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法 骨の最新再生医療
8月に入ったお盆前のこの時期、腫れや痛みを考慮して連休前に手術を希望される方がいます。
近所の方、大阪以外からお越しの方、他院でインプラントがうまくいかなかった方。
俗に言う「難症例」をこれから連日、施術します。
治療準備計画(シュミレーション)は完璧です。後はリアル(緊張)オペを画像を通じてお伝えします。 院長
奈良より60代後半の女性。主訴は「友達の紹介です。半年前に入れ歯を作った。元々入れ歯の金具が掛かっていた前歯はグラグラしていたが、最近ひどくて入れ歯を使っていない。今回はインプラントを考えているが、前歯をきちんと対応してくれそうな先生を探していた」でした。
下の前歯が出っ歯なため、上の前歯にトラブルを生じさせています。
院内のCT画像で歯根の先端に亀裂が判明(側方)
前方からも亀裂線を確認
前歯同士の噛み合わせが強いとこのような事になります。
R5 8/5
抜歯した穴跡に1本、その他の前歯の部分に2本、計3本のインプラントの移植を行いました。
抜歯穴にインプラントを移植した箇所に骨の欠落部が生じますのでそれを補う施術も同時に行います。
3本のインプラントが上手く施術できています。
今回も静脈麻酔鎮静法を用いて手術の記憶がほぼ無い状態で行いました。
看護師さん泣かせの腕(必ず婦長登場)とお聞きしていたとおり、私も留置針の挿入に苦戦いたしましたが(むしろ手術の方がスムーズだったかな!?)なんとかルートを確保して、再生治療も上手く出来ました。どうもお疲れ様でした。
水平に埋伏した智歯(親知らず)の抜き方解説
カテゴリ:お知らせ 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で
静脈麻酔鎮静法(寝ながら怖くない)ならびCGF(抜歯穴に自己血液からなるコラーゲン)を保険で施術している医院を探し求めて来院して下さっています。
初診時、まず口全体が映るごく一般的なレントゲンを撮影して
親知らずの生え方の難易度を調べます。
また、歯周病の進行や親知らずの隣歯の虫歯の有無をチェックします。
抜歯の予定が決定すれば、CT画像を撮影して更に詳しい親知らずの生え方や歯根の曲度、太い神経の接触程度(危険度)を確認します。
当院では静脈麻酔鎮静法を用いて寝ながら抜歯を行うため、途中でレントゲン撮影が出来ません。
手術中のあらゆる事態に備えて、より詳しい情報を事前に確保しておきます。
いよいよ抜歯が始まります。
まず歯肉を切開します。
すると、骨に覆われ、横向きに寝そべっている親知らずの側頭部を見つけることが出来ました。
周囲の骨を切削して、親知らずの側頭部を大きく明示させます。
歯の頭を切断、除去、することによって、残りの親知らずを前へ前進させやすくします。
まず切断した歯の頭部を取り除きました。
残りの歯根(下半分)を前に前進させたところです。
頭部が無くなったスペースを利用して、歯根を90度上に回転させます。
出てきた歯を掴んで無事に抜歯が終了しましたが、ここから大切な施術が待っています。
点滴と同時に採血(約40CC)を行い、自己血液を遠心分離器にかけてフィブリンを多く含んだコラーゲン塊(無添加)を院内で製作(製作時間15分)します。出来上がったグミ状の塊を抜歯あとに戻します。
CGFが流出しないように糸を縫って閉じたところで終了です。
痛みや腫れ、喉の痛みや嚥下痛は約3日間続くことが多いですが、その後の回復曲線がズバ抜けて優れています。
そのため、腫れや痛みに対する投薬期間が最大2週間以内で抑えられます。
また治療費に関しましては、静脈麻酔点滴も保険費用でおこなっています。
※ CGF(痛みや腫れを抑えるコラーゲン)は無料で施術しています。
親知らず抜歯希望の患者様へ〜参考11症例
カテゴリ:お知らせ 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
当院では、静脈麻酔鎮静法(点滴)を行い、不安や恐怖を抑えてから抜歯を始めています。抜歯後の感想として「いつの間にか終わっていた〜」「以前行った抜歯の時より随分楽だった〜」「痛くなかった〜、腫れなかった〜」など好評です。
症例1
40代の男性。主訴は「かかりつけ医で『横向きの親知らずの根の先が、下顎の神経にかかっているので、大きな病院で抜いて下さい』と言われた」でした。
院内で撮影したCT画像で親知らずの生え方を細かく分析することにより、よりスピーディーな抜歯が可能となります。
結果、抜歯後の痛みや腫れを抑える事が出来ます。
このように根が曲がっていると抜歯は難航します。
院内で製作する
特定細胞加工物「自家血小板含有フィブリンゲル」を使って、抜歯痕の傷口を早期に回復させます。当然、抜歯後の痛みや腫れを最小限に抑えます。
自家血小板含有フィブリンゲルは、横向きの親知らずを抜歯された方に必ず行っています。 続きを読む
2/3 誰も手をつけたがらない親知らずの抜歯
カテゴリ:Dr.鈴木日記 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
神戸市より30代の女性。主訴は「歯茎で隠れているが親知らずの歯が横向きに生えている。口を大きく開けるとアゴが外れるので大きく口を開けるのが難しい。時々奥の親知らずが痛む。抜歯希望で4ヶ所 受診したが、全て断られてきた。できれば点滴で寝ながらがいい。抜歯後の痛みを抑えるコラーゲンも入れてほしい。」
最新のCT画像で歯茎の中に埋もれた、横向きの親知らずをチェックする。
「親知らずの1本手前の奥歯も相当内側に傾いているので、親知らずの抜歯の際に揺れてしまう可能性がある」旨を伝える。 相当難しい抜歯になると思われますが、すべて了解の上、抜歯に取り込むことになりました。
静脈麻酔鎮静法を行いながら抜歯が始まりました。
歯茎を切開して、骨を削ると、CT画像で確認した内横向き親知らずの歯が出てきました。
口が大きく開けれないのがかなりの難点です。手前の奥歯もかなり内側に倒れているので危険です。
じっくり時間をかけながら、慎重に親知らずの抜歯に成功しました。
1本手前の奥歯もグラつくことなく健康な状態のままです。
最後に痛みや腫れを抑えるコラーゲンを抜いた穴にたっぷりと敷き詰めて完了です。
通常3週間から1ヵ月ほど痛みや腫れが続きますが、当院でのコラーゲン付き抜歯なら2週間もあれば痛みや腫れが落ち着くのが特徴です。
8/1 この親知らず抜きますか? 歯というより骨の一部ですよ (親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で
岸和田市より女性。主訴は「かかりつけ歯科で『横向きの親知らずを置いておくと歯並びが悪くなるよ』と言われたので、去年、口腔外科専門医院で1時間ほどかけて親知らずを抜いてもらった。ところがその後、めちゃくちゃ腫れて、口も開かず食事にも不自由し、痛みも1ヶ月以上は続いた。HPで【痛くない、怖くない、腫れない、寝ながら】で検索してここを見つけた。」
Dr:「歯茎から全く見えてないですね。抜く必要ありますか?この歯も普通に抜歯したら、おっしゃられているような以前の症状が出るのが普通です。
ただ当院では、ウトウトする点滴だけではなく、抜歯後に自己血液を使ったコラーゲンを抜歯穴に入れて縫うのが特徴です。
腫れや痛みを確実に抑えますが、全くゼロではない事を踏まえた上で抜くかどうか検討して下さい。
早速、抜歯開始。歯肉を開くと歯のほとんどが骨にうずくまっている状態の親知らずの横顔の一部が確認出来ました。
骨の上層部を削り、ドンドン歯の見える視野を広げていきます。
レントゲンで抜歯の進行具合を慎重にチェックしながら最終局面に向かっていきます。
ここで抜歯を終えるのは普通の抜歯法です。
当院では抜歯穴に自己血液から院内製造したコラーゲン(フィブリンの塊)を挿入して、
【痛み、腫れ、嚥下障害】を最小限に抑える処置をサービスで行っています。
抜歯から一週間後の声:「抜いている時も[いつの間にか終わった]という感じで楽に出来ました。
痛みや腫れも前回と違って楽に過ごせています。1週間分の薬も余っています。本当にびっくりです。ありがとうございました。」
※夏休みに入ってほぼ連日、昼休みを使って難しい親知らずの抜歯を行っています。
引き続きコロナに気を配りながら安全な抜歯に努めていますので、抜歯に不安のある方は一度お尋ねになって下さい。鈴木
10/15 抜くと神経麻痺するかも…と言われたけど(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
石切の30代の女性、薬剤師。職場の方からの紹介で来院。
主訴は「年に数回、のどに物が通らないくらい腫れる。
大学生の時から今まで親知らずの抜歯を
色んな歯医者に相談したが、すべて(5件)断られてた。理由は【深く生え過ぎていて、抜歯と同時に神経に麻痺が残る可能性がある。また、ドライソケットになって骨の痛みがいつ迄も続く可能性がある。】とのことでした。
CT画像でチェックをするも私も同様の見解でした。
「危険!正直手をつけたくない歯」であることを本人にも伝えるも、
「静脈麻酔鎮静を行い、抜歯跡に自己血液で院内作成したCGFを充填すれば何とかなりませんか?」
の問い掛けに、「分かりました。何とか上手くやりましょう!」との返答。
歯肉を切開すると、横向きの親知らずは殆どアゴ骨に覆われていました。
覆われた骨を取り除かせていただくと、親知らずの頭の部分がようやく出てきました。
太い神経が横断していますので、歯の頭と根の部分を慎重に分割して、まず頭の部分を摘出しました。
次に、神経とクロスしている歯根の摘出時に極力ダメージを抑えながら慎重に慎重に力の配分を進めながら抜歯をおこなって行きます。
無事に抜歯終了。
下顎神経の走行が直視で確認出来ます。スタッフもこれには驚き。
しかし、抜きっ放しのままでは、痛みや腫れの不快感(ドライソケットなど)が続く可能性があります。
これでは「最善の抜歯であった」とは言えません。
「痛くない、怖くない、覚えていない、通常の生活に短期で戻す」ことが当院のNewスタイル抜歯です。
※静脈麻酔点滴は保険。抜歯も保険治療。
CGFコラーゲンは、当院で点滴抜歯をされた方のみ無料です。
次回のブログは10月の下旬を予定にしています。
9/15 全く見えません。3件断られた上アゴ奥に潜む(親知らず)
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 親知らずを静脈麻酔鎮静法で 静脈麻酔鎮静法
京都府宇治市より30代の女性。主訴は「矯正を始める。そこの主治医から【矯正を始める前に抜歯をしておいて欲しい。】と言われた。あちこち探したが、『難しいのでここでは無理』と3件断られた。
点滴で寝ながら抜いて欲しい」でした。
リアルな3D画像(歯科用CT)で患者様に説明。鏡の反射を利用しながらの抜歯になります。安全のために直接患部を見ながら施術出来ればベストなのですが、上の奥の隠れた親知らずは最難関の抜歯になります。
静脈麻酔鎮静法(保険適用)を用いながら短時間で上手く抜歯出来るように努めたいと思います。
ミラーテクニックで歯肉を切開オープン。姿が現れました。
親知らずの1本手前の歯を傷つけないようにしながら、親知らずの頭部をカットして抜歯しました。
無事に抜歯が出来ましたが、大きな凹部になってしまいました。
それが原因で、痛みを伴うドライソケットになったり、冷たい水などに痛みやすくなる知覚過敏が生じる可能性があります。
ドライソケットや知覚過敏を予防する目的で患者様の自己血液を用いてCGFを作り、患部に注入して、歯肉の早期復元を図りました。
患者様の声:「えっ!これから始まると思っていたのに、もう終わったん?こわっ!この治療こわすぎ。
嘘みたいに知らん間に抜いてもらえた。なんかすごく感激しているんですけど‥」