〈3年前のレントゲン〉
今年の4月、海外勤務の50代の男性。主訴は「3年前に鈴木先生に『抜歯になるかな?』と言われた奥歯を1本は海外で抜いた。
残りの1本は、銀歯がとれて、根が割れたまま放置している。今コロナの影響で日本に帰国。3ヶ月後にはまた戻らなければならないと思うが、それまでにインプラントを終わらせたい。しかし、知り合いの歯科医に診てもらったら『かなり骨が溶けていて1年位はかかるのと違うか?』と言われた。
奥歯が2分割された状態。
抜歯した跡の骨穴には、腫瘍である肉塊がはびこった状態でした。
長時間をかけて肉塊を除去すると、大きなホールになりましたが、点滴しながらの手術を行っていますので
骨の再生治療を行いながらのインプラント移植を行いました。
〈使用インプラント〉インプラントの直径が3.0〜7.0㎜までかなり豊富なラインナップを用意しているHIOssenn:Mede in USAを2本使用しました。
動物由来ではない人工骨(βーtcp)と患者様自身の自家骨を融合させた骨をインプラント移植した周囲に補いました。
手術を行ってから3ヶ月後の状態です。
セラミックの被せ物が装着され無事に完成しました。
※入れた人工骨はいつまでも残るわけではありません。年月をかけて天然の骨に置き換わっていきます。
※治療総額:静脈麻酔鎮静法(無料)とCGF製作&使用(無料)と仮歯2本(2万)を含めて総額820,000円(税別)
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2020/8/5
8/5 点滴で寝ながら安心手術〜無理と言われたインプラント達①奥歯