奈良・天理市より50代の女性。主訴は「奥の歯茎がまた痛い。親知らずは全く見えていない。点滴で寝ながらの抜歯をして欲しい。
というのも、口腔外科のある大きな病院で抜歯をすることになっていた。抜歯予定の当日、担当医から術後の痛みや腫れ、更に神経のシビレが出る可能性もある事‥など恐ろしい説明を聞いているうちに気分が悪くなり意識を失った‥。
(※10/21のブログより)
この方、「抜歯中も抜歯後も想像以上に楽に過ごせた」という事で、「反対側の親知らずの抜歯もこの際、是非お願いしたい」との申し出がありました。
前回同様、かなり難しい抜歯となりそうです。
横向きに生えている親知らずの歯の一部が見えています。
本日は、2階の手術室で抜歯を行いました。
静脈麻酔鎮静法で寝ながらの抜歯を保険適用でおこなっています。
〈術前〉
歯肉を切開したところです。
歯のほとんどが下顎骨で覆われています。
歯の頭を切断して取り出した直後の状態です。
神経が近いので緊張します。
神経を損傷させないために安全な抜歯を行わなければなりません。
そのため、歯根部を前方に前進させ、安全なエリアに移動させます。
慎重に歯根に圧を掛けながら無事に親知らずの歯を摘出することが出来ました。
抜歯後の痛みや腫れを最小限に抑えるために自己血液を使ってゲル状のフィブリンの塊を抜歯痕に挿入します。
今回も神経のシビれや違和感が生じることもなく、順調に経過されています。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2020/12/6
12/06 難しい親知らずの抜歯を大阪石切で解決③(10/21 ②の続き)