奈良・天理市より50代の女性。主訴は「奥の歯茎がまた痛い。親知らずは全く見えていない。点滴で寝ながらの抜歯をして欲しい。
というのも、口腔外科のある大きな病院で抜歯をすることになっていた。抜歯予定の当日、担当医から術後の痛みや腫れ、更に神経のシビレが出る可能性もある事‥など恐ろしい説明を聞いているうちに気分が悪くなり意識を失った。
そのため、前回(10/6ブログ)の患者様と同じく、その場で抜歯が中止となった。
相当難しい生え方をしていることは分かっているが、勇気を出してここにやってきた。」でした。
Dr:「この手の抜歯は、親知らずを細かく分割して抜くことがセオリーです。しかし、切断する場所が神経に近いため、危険な抜歯になるでしょう。
その点は前医と同じ見解です。
ただし、当院では点滴を行い、ほぼ寝た状態で抜歯を行うことが可能ですので、リラックスして施術をうけて頂けます。
歯茎の腫れや痛みが無ければ、危険を冒してまで抜歯をしない方がいいと思うのですが、抜歯を希望されるなら全力でガンバりますよ。
親知らずの分断面に対してかなり近い所に神経が走行しています。
歯肉を切開すると、奥下に横たわっている親知らずを確認出来ました。
神経を傷つけないように丁寧に親知らずを起こしていきます。
抜歯途中、レントゲンで現在の状況を慎重に確認。神経の走行位置を確認しながら親知らずの摘出を丁寧に進めます。
無事に抜歯が完了致しました。
抜歯後の痛みや腫れを最小限に抑えるために自己血液を使ってゲル状のフィブリンの塊を抜歯痕に挿入します。
幸い神経のシビれや違和感が生じることもなく、順調に経過されています。
「抜歯中もリラックスして治療を受けることが出来ました。ジム仲間にも是非紹介します!」と感想を述べられていました。
こちらこそ、ありがとうございました。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2020/10/23
10/21 難しい親知らずの抜歯を大阪石切で解決②