40代の女性、銀行員。
和歌山市より来院。主訴は、「親知らずは全く見えていないが、定期的に歯茎が痛む。ひと昔前、かかりつけ医院の先生から『かなりややこしい生え方をしている親知らずなので、うちでの抜歯は無理。
これは、大きな病院で入院しての抜歯になると思うよ』と言われ紹介状を頂いた。紹介先の和歌山の病院で、さあこれからいよいよ抜歯が始まる!という時に恐怖からか貧血状態になり、急きょ中断した苦い経緯がある。
Dr:「あご骨の中で逆さまに埋もれて生えている親知らずは、私も初めての経験です。最強難関クラスです。
アフターの痛みや腫れなどを含めて、神経を傷つけたりしないように慎重に心がけていきますので、こちらこそよろしくお願いします。
さすが通常通り歯肉を切っただけでは横向きの親知らずはほとんど見えてきません。
上層部を覆ったあご骨を削り出すと逆さ向きの親知らずの一部が見えてきました。
緊張感が高まります。
親知らずの頭の部分だけを切断しました。
分断したあと、歯の頭の部分だけを撤去しました。
残りの根も、根Aと根Bに2分割しました。写真は、根Bを取り出しているところです。
当院では、親知らずの歯を抜きっぱなしではありません。
抜歯後の痛みと腫れを最小限に抑えるために自己血液を用いて、再生医療を合わせて行なっています。
※横向きの難しい抜歯に限ります。
静脈麻酔鎮静法を用いての抜歯でしたので、恐怖心や貧血の心配も管理・コントロールできました。
おかげ様で仕事にも影響することもなく、経過も良好とのことでした。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2020/10/6
10/6 難しい親知らずの抜歯を大阪石切で解決①