これは、歯科用のCTです。歯は、脳、肝臓、肺などの臓器に比べると小さな組織ですが、一度、虫歯菌に神経が侵されると、激痛が生じます。菌に侵された神経を正確に取り除くために、歯科用CTの画像診断が有効的となります。
また、以前、神経を取ったはずの歯に痛みや腫れが生じた時、CTを撮ることで痛みや腫れの原因がほぼ判明します。
これから神経を抜く時、過去に神経を抜いた歯にトラブルが生じた時、CT診断が欠かせません。
20代の女性。主訴は「下の奥歯がズキズキうずいて、何もしなくても痛い」でした。過去の奥歯の治療に問題がありそうです。またこの患者様、お口を大きく開けることが出来ません。つまり「奥歯の根の治療+口が開かない=難しい治療」となります。
このように歯を抜いて、神経を抜く治療を正確に済ませてから元に戻すことが出来れば一番いいのですが…現実は、お口の中で正確に、きちんと神経を取り除く作業をする他はありません。
歯科用CTによる3D画像です。この画像をマウスを使って360度回転させることにより、歯を抜かなくても歯の構造が把握できます。抜かずに歯の構造が分かる!有り難い情報です。
左写真は、神経の通う複数の管を、輪切り断層に解析したものです。これだけの情報があれば、正確に、きちんと神経を抜くことが可能です。当院のCT器機は、小範囲に絞った撮影が可能ですので不必要な被爆を避けることができます。
最新CTを用いて安全&確実な根の治療を目指しています。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2014/2/18
最新鋭CTが治療に大活躍!保険適用