ブルーラジカルを目的に多くの方が御相談にいらっしゃっています。その患者様達の傾向を2つ、お伝えしますね。
⑴
ひとつ目は、全員かかりつけ医院で定期清掃を受けておられましたが、全ての患者様の歯周ポケット内には歯石が多く残存していました。
同時にポケット内から粘りのある出血が大量に確認出来ました。
普段のクリーニングについて尋ねてみると「歯茎の中まで掃除をしてもらったことが無い」とおっしゃられる方ばかりでした。
これほど歯周病に関心のある方達なのに、医院の格差には驚くばかりです。
当院では歯周病改善の妨げとなる歯周ポケット(3〜4㎜)内の歯石除去を5名の歯科衛生士に厳命していますので、同じ定期清掃でもメンテナンスのレベルがかなり高いと言えます。
当院で2〜3回、歯周ポケット内をSRP清掃(保険)すればブルーラジカルを当てなくても治せる箇所も出てくるはずです。
どうしても歯科衛生だけでは難しい箇所にのみスポット(ブルーラジカル)を当てて、『DR.施術を2〜4本に絞れれば』と考えています。
⑵
全員インプラントをしていない。あるいは、インプラントや失った歯槽骨の造成術などを積極的に行っていない医院または全くしていない医院に通われている傾向があります。
このため歯槽骨をロストする事に対しての認識が低いように思われます。
理由は患者様が最も気にされている歯牙を当院の高性能CT画像で確認致しますと、歯周病を通り越して歯根を全て包み込む様な巨大な歯根のう胞(腫瘍の塊)を持つ歯牙ばかりです。
正直ブルーラジカルどころではありません。
歯根のう胞は近隣の歯根にまで膿を広げる怖い病気です。私からすれば「一刻も早く抜歯をして周りの歯を守らなければならない状況」も含まれています。
患者様もこのような深刻な状況を全く知らず、当院で大変ショックを受けて帰られています。
かかりつけ医ではCT画像を撮ったが特に詳しい説明を受けることも無く「悪くならないように、このまま様子を見ましょう」が決まり文句だったようです。
これが本当に患者様のためになっているのか?私には疑問ですが、1日でも残して欲しいと承知しているのならOKなのかもしれません。
【追伸】当院では撮影したCT画像を全ての患者様に、御自身のスマホ写真に収めてもらっています。
※USBやCDでのお渡しはしていません。
【使用方針】動揺しているものの歯根の先に骨が何とか残っている歯牙にのみ、ブルーラジカルにしか出来ない事(ポケット内の菌を排除)を行って、歯周病の進行を抑えるように使用していきます。
歯周外科を今まで相当数こなしてきた私が、手術は敢えて行わず、最新ブルーラジカルの操作のみでのチャレンジとなります。任せてもらって結構です。
厳正な診査・診断の元に、「良くなった様な気がする!」ではなく、「確実に良くなった」に変えます。
【当院での分類】歯周病レベルをステージⅠ〜Ⅳに分類します。
●ステージ ⅠとⅡ…歯科衛生士の定期清掃で改善可能
●ステージ Ⅲ…ブルーラジカルの適応
●ステージ Ⅳ…抜歯
とても高額な治療です。決して曖昧な延命治療ではありません。
残せると判断した歯に関しましては保険の清掃とは異なるハイレベルな無駄の無い施術に徹します。 院長
問診票及び治療費
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2024/8/8
【ご注意】ブルーラジカルは下がった骨を元に戻せる魔法の器具ではありません❌