神戸市より30代の女性。主訴は「歯茎で隠れているが親知らずの歯が横向きに生えている。口を大きく開けるとアゴが外れるので大きく口を開けるのが難しい。時々奥の親知らずが痛む。抜歯希望で4ヶ所 受診したが、全て断られてきた。できれば点滴で寝ながらがいい。抜歯後の痛みを抑えるコラーゲンも入れてほしい。」
最新のCT画像で歯茎の中に埋もれた、横向きの親知らずをチェックする。
「親知らずの1本手前の奥歯も相当内側に傾いているので、親知らずの抜歯の際に揺れてしまう可能性がある」旨を伝える。 相当難しい抜歯になると思われますが、すべて了解の上、抜歯に取り込むことになりました。
静脈麻酔鎮静法を行いながら抜歯が始まりました。
歯茎を切開して、骨を削ると、CT画像で確認した内横向き親知らずの歯が出てきました。
口が大きく開けれないのがかなりの難点です。手前の奥歯もかなり内側に倒れているので危険です。
じっくり時間をかけながら、慎重に親知らずの抜歯に成功しました。
1本手前の奥歯もグラつくことなく健康な状態のままです。
最後に痛みや腫れを抑えるコラーゲンを抜いた穴にたっぷりと敷き詰めて完了です。
通常3週間から1ヵ月ほど痛みや腫れが続きますが、当院でのコラーゲン付き抜歯なら2週間もあれば痛みや腫れが落ち着くのが特徴です。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2023/2/4
2/3 誰も手をつけたがらない親知らずの抜歯