神戸市より30代の男性。主訴は「1週間前、近所の口腔外科で親知らずの抜歯を2時間ほどかけて行ったが、まったく抜けず大変な思いをしました。抜歯の続きをお願いします。」でした。患部を開けて精査すると、大きく下顎の骨が切除され、穴の奥には大きな親知らずの残骸が、確認できました。
CTで確認すると、逆子のような状態の親知らずの根が、隣りの奥歯と太い神経にはさまれる様な状態で残っていました。
持参されたレントゲンを拝借する限り、歯の頭は骨に覆われ、歯の根の先は風船の様に膨らんでいます。更に、太い神経と隣りの奥歯と接している、超・難抜歯が予測されるものでした。
「今回は、痛みと恐さの苦痛を排除して欲しい」という要望の中、早速、静脈内鎮静法を開始しました。
様々な生え方の親知らずに対応出来るように、ありとあらゆる器械と器具を用意しています。
様々なトラブルに備えて、親知らず専用の削る器具の更に1.5倍の長さの器具もスタンバイさせています。これが、今回の様などうしようもない時に威力を発揮してくれます。
更に、45度傾斜した親知らず専用の特殊な工具に、先程の長い器具をセットします。これで、顎骨の下奥に残されたビクともしない親知らずの残骸を攻めていきます。
抜歯開始から1時間後、無事に取り出すことができました。根の先のほうが広がっていては、当然抜けませんよね。
特殊な器具と工具を使って、歯を2分割にして抜歯しました。
最後には親知らずの抜歯痕の見方、「CGF」の登場です。これで、痛みと腫れはかなり抑えることが出来ます。
さらに傷跡の回復も通常の5倍ほどの早さで治癒していく優れ物です。
〈患者様の声〉
•点滴が始まって直ぐに寝てしまって、麻酔をしたことすら覚えていない。
•今回は本当に楽にしてもらえて、感動しました。
•保険ですべてしてもらえて有難かったです。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2017/12/17
NEW STYLE COLLECTION 抜けずに断念された親知らず ④