9月の初旬、30代の女性。主訴は「前歯の黄色のカブセが気になる。『値段は安いのに、かなりきっちりしてもらえるよ』とママ友から聞いてここに来た。子どもと一緒に写真を撮る機会が多いので、やり換えを９月中に終わらせて欲しい。」でした。
オールセラミックのカブセ(60,000円）にやり換えることを前提に、黄ばんだ保険の前歯を外しました。すると中身は、虫歯で変色した、もろもろの歯質に変わっていました。

虫歯の部分をきちんと取り除き、白い樹脂材を使って修復を行いました。また、歯茎との境目をきれいに削り整えました。これで、型取りの準備が全て整いました。

全ての患者様の歯の形や色の特徴を覚えておくわけにはいきませんので、このように色見本と一緒に写真に収めておきます。夜中、この写真を見ながら無表情なセラミックの歯の表面に色付けを行い、その患者様に似合った歯に仕上げていきます。

歯の型取り、セラミックの被せ物の作製、色付けからツヤだしまで全て私が夜な夜な行った渾身のセラミックの被せ物が、無事に納まりました。

歯科界のCAD/CAM器機『セレック』を使ってお口の中をカメラ影像で記録します。
※従来のにゅるにゅるした型取りは行いません。
私が、それそれの患者様に最適の歯の形を設計いたします。
※微妙な形の修正や手直しは、リクエストに応じて何度でも行います。