元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2017/9/16 

CA名古屋→石切→関空→ドイツ 親知らずの強行抜歯
カテゴリ:歯科全般 親知らず 

東大阪 生駒 奈良 親知らず抜歯 点滴 ドイツ在住のCA。主訴は「実家の名古屋に帰省しているのですが、突然、親知らず辺りに痛みが発症した。名古屋で抜歯をしてくれる医院を探すも「難しい抜歯なのでうちでは無理」と3件続けて断られた。今夜は関空のホテルに泊まり、明日の朝イチ、関空発→フランクフルト行きの飛行機に乗務してCAの仕事が始まる。今日の昼過ぎ、石切に寄るので一度診てもらえませんか?」でした。

東大阪 生駒 奈良 親知らず抜歯 点滴 名古屋から石切に到着されたのが、PM4:00。まずCT撮影をして親知らずの歯の周囲骨の情報収集を始めました。その間、予約の患者様の治療をひたすら進め、抜歯に必要な時間を作る準備を始めました。CT撮影の結果、名古屋の先生方のおっしゃる通り、太い神経は歯の根の先を走り、骨は 歯をがっちり囲んでいるため、『これは一筋縄ではいかない抜歯』が予測されました。『急患でこの抜歯は確かにきついな…』さらに、『明日から出勤なので、痛みは薬でなんとかするので、顔だけは腫れないようにして欲しい』というリクエストに応えれるかどうか考えましたが、状況が状況なだけに抜歯を決断しました。

東大阪 生駒 奈良 親知らず抜歯 点滴 抜歯後の腫れを抑えるために、採血をしてCGF(高濃度血小板を多く含んだ凝縮フィブリノーゲン)を製作しました(無料)。
※抜歯後の糸は、溶ける糸(バイクリル:無料)を使用しました。
東大阪 生駒 奈良 親知らず抜歯 点滴 これは、抜歯した親知らずです。周囲骨を多く削ると痛みや腫れが伴いますので、歯を細かく切断して、アゴ骨への負担を軽減しました。
東大阪 生駒 奈良 親知らず抜歯 点滴 予測した通り、抜歯に約1時間ほどかかった難しい抜歯でした。抜歯した痕には、自己血液で院内で製造したCGFをたっぷり挿入し、溶ける糸を使って無事に終了しました。
〈次の日の早朝、関空より電話〉
•痛いことは痛いけど、薬で治まっている。
•腫れは全くない。
•無理をきいて頂きありがとうございました。スタッフの方々も素敵な方達で感謝しています。
〈ドクターの感想〉
痛みや腫れは抜歯時間に比例するため、『今回は腫れる』と内心予測していましたが、腫れが無いと聞き、安心しました。これは明らかにCGF(コラーゲンの凝縮)の存在無くしては語れません。世界で働く女性に少しでもお役にたてて、幸せな限りです。