元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2017/7/17 

抜歯を宣告された奥歯を細胞培養で危機一髪
カテゴリ:歯科全般 

歯茎からデキモノが突出 奈良市より40代の女性。主訴は、「奥歯の歯茎が膿んできた。近所の歯医者で診てもらったら『膿んでる原因は、奥歯が割れているから。この歯は残せないので、入れ歯インプラントを選択して下さい』と言われた。入れ歯もインプラントも気がすすまない」でした。セカンドオピニオンとして、私の意見を聞きたいとのこと。

奥歯が真ん中で2分割 ヒビ 銀歯を外して見ると、虫歯が根にまで進行してもろもろ崩壊状態。更に奥歯の中央には亀裂(マイクロスコープでチェック)を確認。この状態なら抜歯を宣告されても無理はないと思われました。
しかし、鈴木歯科では、大臼歯を2分割して、崩壊の激しい奥側を抜いて、何とか保存できそうな手前側の根を残すことに決まりました。

自分の血を使って抜歯痕を驚異的な速度で回復させる 無料でCGF 抜歯中に採血させて頂いた自己血液からフィブリンの塊(CGF)を院内で製造(無添加)します。

フィブリンの塊り(CGF)を抜歯痕に入れて早期回復 痛みの軽減 無料 抜歯穴に出来上がったCGFを添入して、抜歯穴の歯肉と骨の超早期「再生」を待ちます。

歯を2分割 状態の良い方を残し 状態の悪い方を抜歯 白色の点線が、半分の根を残したところ。その奥が、抜歯穴にCGF(フィブリンの塊)を添加(無料)した後、流れ出ないように縫い合わせたところです。

抜歯予定の歯を残す最先端医療と技術 この画像は、上記の手術(5/23)から僅か6週間後(7/23)の状態です。通常、治癒するまでに5〜6ヶ月程かかることを考えると、驚異的な早期回復であることが分かります。自己血液から製造された「CGF」の再生力には驚かされます。

抜歯を宣告された歯を鈴木歯科で完全復活 白い歯は、私が製作したオールセラミックの被せ物です。噛み合わせ良し!見た目も良し!との事でとても満足していただけました。

奥歯を二つに割って、残す側と抜く側に分ける 【before】奥歯に入ったヒビが原因で、歯茎にデキモノが出る歯のレントゲン写真です。

半分残した歯の根に金属の補強芯とセラミックの被せを装着 【after】 歯を2分割して、状態が良い手前の半分を残して、金属の補強芯を接続して、自作のセラミックの被せ物を装着したところのレントゲン写真です。