元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2017/1/8 

2017開幕 親知らず超難抜歯を点滴付きでクリア
カテゴリ:お知らせ 

骨の中に横たわって埋もれた親知らず 生駒市から40代の女性。主訴は「一番奥の歯茎に食べ物がよく詰まる。親知らずが横向きに生えているが、抜くのは正直怖かった。点滴(静脈鎮静麻酔)をしながら抜歯をしてもらえるところをネットで探してここに来た。頑張るつもりですので、お願いします。」
全く歯茎からみえない親知らず Dr:「上のレントゲンで見ると横向きの親知らずを確認できますが、歯茎からは全く見えていませんね。これ、抜きます?実際抜くとなると本当に大変な抜歯になりますよ。」
静脈鎮静法 麻酔 点滴 過去の点滴歴について尋ねてみました。すると、「腕の静脈は見えづらい(判りづらい)のでいつも上手くいかない。結局、手の甲からの点滴になる。」とのこと。しかし、手の甲の痛み、血腫の色などを考えると腕の内側がベストと判断。トライした結果、幸いにも1回でルートを無事に確保できました。早速、静脈麻酔鎮静のもと、骨の中に完全に埋もれた親知らずの超難抜歯を行いました。
骨に埋もれた親知らず 難度大 奥の歯茎を剥離すると、やはり横向きの親知らずは、手前の歯と骨にほとんど(95%)囲まれていました。
また、お口は大きく開かないうえに、大きな舌やほっぺが、親知らずの視野を狭くしていた為、かなり難航しました。
親知らずを細かく分割 難しい親知らず親知らずの歯の周囲の骨を削減し、歯を細かく分断させながら元の歯より小さい形に変えて抜きやすくしていきます。
殆ど歯の頭は削られてなくなっています歯の根の形もずんぐりしていたため、抜歯にはかなりの力を要しました。抜き終えたあとの抜歯窩には、痛みの軽減と、穴の早期塞がりが期待出来る「テルプラグ」を無料で挿入しました。
開始時には、脈拍120以上でかなり緊張されていましたが、鎮静麻酔の効果が出始めると脈拍も80代にまで落ちつき、終始リラックスした状態で難抜歯を無事に終える事ができました。
よく頑張りましたね!お疲れ様でした。