元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2016/12/25 

自らセラミックを焼き上げて仕上げる理由
カテゴリ:審美 歯科全般 

気になる色をした前歯 20代の女性。主訴は「昔ぶつけた前歯が変色し、痛み出してきた。キレイなセラミックの前歯に変えたかったが、予算のこともあるので色々調べた結果、先生にお願いしたいと思ってここに来た。」でした。
Dr:「もともと金属付きのセラミック(技工士さんが製作)は1本¥70,000円でしたが、セレックを導入(自力でセラミックの被せ物を製作)して以来、価格を¥10,000円値下げました。それだけではありません。自分の手で前歯の細かな色調を巧みに表現できるので、患者様から好評をいただいております。

セレックで読み込む直前の状態 (1)まず、仮歯の部分を外す(=写真上=)
(2)型取りを行って金属の補強芯を挿入。
(3)全周きちんと精密に削って、型取りに備える(=写真左=)

セレックで作ったオールセラミック セレックを使用すれば、オールセラミックの前歯が瞬時に出来上がりますが、まだこの段階ではツヤも光沢もありません。荒削りなセラミックの前歯をお口の中に装着して、形や色の手直しを行い、多種多彩な色調ペーストを重ね合わせることで患者様各位に合った自然で美しい前歯へと変身していきます。
※780℃の焼成機で、色付けしたセラミックの歯を焼き上げると、ツヤが出て、巧みなセラミックの前歯が完成します。
お口に中をセレックで読み込ませる セレックで削り終えた歯をPCデーターとして読み終えたところです。印象材を使わないので、 型取りが苦手な方には最善の方法です。
セレックでオールセラミックの形を設計  PC画面でその患者様にあった前歯の形をデザインします。この情報をもとに、忠実にマシーンはセラミックブロックを削り出してきます。