元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2015/11/3 

なかなな出てこない親知らず
カテゴリ:歯科全般 親知らず 

少しだけ頭を覗かせる親知らず尼崎市より30代の女性。主訴は「下顎の親知らずの抜歯を近くのかかりつけ医院では『難しくて当院では無理(下の左右どちらも)』と言われた」でした。

骨に覆われ歯が上がれない早速、レントゲン撮影をして確認。歯の頭はアゴ骨(=写真①=)が、歯の根は弯曲している(=写真②=)ため、親知らずが正位置まで放出できなかったと推測。

歯の根はあらゆる方向に生えている 抜歯開始から30分後、無事に抜歯できました。予想通り、歯の頭の引っ掛りと、根の変形が、時間を費やした原因でした。 この角度から見ると、歯の根は変形していません。

根の曲がりが強ければなかなか歯が抜けてくれない しかし、角度を変える見ると、歯の根の先端がかなり変形しています。この様に変形した親知らずを抜歯するには、特殊な器具やテクニックが必要となります

遠方から親知らずの抜歯左写真は、お口全体のレントゲン。
抜歯後の穴には、痛みを抑え、傷口を早く回復させるテルプラグ(=無料)を挿入して、糸縫いを行いました。今度は、左(向かって右)の親知らず(横向きで骨の中に完全に埋まっている)を抜歯するとのこと。次回も共にがんばりましょう!