元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2012/9/23 

すごい親知らずの抜歯③
カテゴリ:歯科全般 親知らず 


親知らずが歯茎の中で崩壊 30代の男性。主訴は「親知らず辺りが、ズキズキ痛い。痛みをとって欲しい」
Dr:「横向きに生えている親知らずの一部が、奥の歯茎から見えています。そこが虫歯になっていますので、歯を抜く以外の選択はありません。虫歯が深く進行しているほど、抜歯は簡単ではなくなります。まずは、レントゲンを撮ってから、施術方法や抜歯後の症状などを詳しく説明します。

横向きの親知らずが歯茎の中で崩壊 〈抜歯前の診断〉
①歯の頭の部分…もろもろに崩壊しているため、掴んで引っ張り出す抜歯法が出来ない。

②歯の根の部分…あご骨に横向きで埋まっているため、歯肉や骨に隠れて歯が見えない。

残りの部分も折れ曲がり引っ掛る 〈抜歯中の診断〉
歯の根が湾曲している(ストレートではない)
→骨に引っ掛って、出てこない。

無事、歯の摘出に成功! 〈抜歯後の診断〉
抜歯開始から、40分。ようやく、内に折れ曲がった2本の根を抜いて、抜歯が完了しました。
抜歯後6〜7日は、痛み、腫れ、ツバを飲むと痛い、口内炎…などの症状が出ましたが、抜歯後3週間経った今ではすっかり平常に戻られています。本当にご苦労様でした。

※1)抜歯穴には、テルプラグを入れて(無料)、早期回復をはかっています。
※2)3〜4ヶ月は、ごはん粒などが抜歯穴に入ってきますが、心配いりません。6ヶ月も経てば、抜歯穴は歯肉が回復してきて、自然と穴が塞がります。