60代の女性。主訴は、「右上に2ヶ月前に入れた(当院で)仮歯のインプラントが動いているように思う。また、噛むと痛い時もあった。」でした。
レントゲンで確認したところ、インプラント周囲の骨に異常はありませんでした。
しかし、患者様のおっしゃられる通り、 手術時に比べ若干の揺れを感じましたので「この先必ずしっかり固定します」とは断言できなかったため、再度インプラント移植をやり直すことにしました。
ノーベルバイオケア社製のインプラント体、アクティブ・タイウルトラを撤去しました。
撤去後の骨の中を十二分に清掃を行った後、インプラントの再移植前に患者様の血液から作製したフィブリンコラーゲンの塊をしっかり添加したのち、
インプラント移植に続けて取り掛かっていきます。
再生医療の力が発揮されます。
以前のインプラント体より太くなりましたが、オステム社製のUSA・ハイオッセン(HiOSSEN)を再移植いたしました。
術後の状態です。上手くいきました。
インプラント体から頭だけ出した状態で縫合を行い、傷口の回復を待ちます。
2回目の手術から2ヶ月後の状態です。 順調に経過しています。
間もなく最終インプラントの被せ物が入ります。
ご足労おかけしました。無事にインプラントが成功して、問題なくしっかり噛めています。
やり直しの手術代はもちろん全額無償です。
仮歯の段階でもっと、食いしばりや歯ぎしり、喫煙などを配慮するべきでした。
今後ともしっかり経過を見させてもらっていきます。
お時間をいただきましたが、 再手術に協力して下さってありがとうございました。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2022/4/7
4/7 成功率100%ではないインプラントにはリカバリー術が必須 (インプラント)