17才の女性。主訴は「乳歯が抜けたあと、永久歯が生えてきません」=写真左=でした。
まず、永久歯が生えてこない状態のことを「先天性の永久歯欠損」といいます。原因は、生まれつき大人の歯の数が少ないため、乳歯が抜けたあとに歯が生えてこないのです。このような場合、3通り(インプラント/ブリッジ/入れ歯)の治療方法があります。
まずは、インプラント治療。これならブリッジ治療のように、両サイドの白い歯を削る必要はありません。また入れ歯のような装着時の違和感もありません。「インプラント=ベストの選択」と言いたいところですが、この患者様の年齢(17歳)を考えますとインプラント治療の時期はまだ早い(あご骨が成長途中のため)と考えられます。
残り、「ブリッジ」と「入れ歯」のどちらを選択すればいいのでしょうか?
患者様と相談をした結果、将来を見越して一時的に入れ歯を装着=写真左=してもらうことにしました。入れ歯なら、健全な白い歯を2本、大きく削る必要がないからです。
あとは、入れ歯の金具(バネ)が目立たないように設計したミニ入れ歯=写真右=を、技師の大西さんと打ち合わせを重ねて製作しました。
その結果、審美的にも問題のない優れた入れ歯に仕上がりました=写真。
装着直後の違和感もすぐに解消され、いまでは問題なく使用してもらっています。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2011/4/6
17才。大人の歯が生えてきません