元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2011/4/6 

17才。大人の歯が生えてきません
カテゴリ:入れ歯 歯科全般 

生まれつき歯がない 17才の女性。主訴は「乳歯が抜けたあと、永久歯が生えてきません」=写真左=でした。 まず、永久歯が生えてこない状態のことを「先天性の永久歯欠損」といいます。原因は、生まれつき大人の歯の数が少ないため、乳歯が抜けたあとに歯が生えてこないのです。このような場合、3通り(インプラント/ブリッジ/入れ歯)の治療方法があります。
まずは、インプラント治療。これならブリッジ治療のように、両サイドの白い歯を削る必要はありません。また入れ歯のような装着時の違和感もありません。「インプラント=ベストの選択」と言いたいところですが、この患者様の年齢(17歳)を考えますとインプラント治療の時期はまだ早い(あご骨が成長途中のため)と考えられます。
残り、「ブリッジ」と「入れ歯」のどちらを選択すればいいのでしょうか?

ミニ入れ歯を装着したところ ミニ入れ歯の本体 患者様と相談をした結果、将来を見越して一時的に入れ歯を装着=写真左=してもらうことにしました。入れ歯なら、健全な白い歯を2本、大きく削る必要がないからです。

あとは、入れ歯の金具(バネ)が目立たないように設計したミニ入れ歯写真右=を、技師の大西さんと打ち合わせを重ねて製作しました。

唇で隠れる目立たない入れ歯 その結果、審美的にも問題のない優れた入れ歯に仕上がりました=写真
装着直後の違和感もすぐに解消され、いまでは問題なく使用してもらっています。