元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2018/11/25 

今年一番の手こずり親知らず
カテゴリ:Dr.鈴木日記 歯科全般 親知らず 

保険 静脈鎮静法を使った横向き親知らずの抜歯 神戸市より30代の主婦。主訴は、「近くの歯医者で,この親知らずの抜歯は出来ないと言われた。大学病院を勧められたが、寝ながら(静脈麻酔鎮静法)抜歯出来るところを探していた。なかなか時間が取れないので、一気に左右両方の抜歯をして欲しい。」でした。

保険 静脈鎮静法を使った横向き親知らず レントゲンの結果、右下:横向きの親知らず(向かって左)が、あご骨の中に深く埋もれている事が分かりました。また、左下:上向きの親知らず(向かって右)もなんとなく難しいのでは?と感じました。

保険 静脈鎮静法を使った横向き親知らず 横向きの親知らずは、順調に抜歯が終わり、余裕をもって右下の抜歯に取り掛かりましたが、これが思っていた以上に難航。
理由は、女性でお口が大きく開かない事にに加え、親知らずが後ろ向きに生えている(通常は前向き)。また、 ①あご骨が直角に立ち上げっているのうえに ②歯の周りにあご骨が取り巻いていたため、 骨の切削が難しく削る量も増えていく、といった問題が発生しました。
試行錯誤の結果、ようやく抜歯が終了しました。その結果、歯は、ミツバチのお尻のように膨らんでいたため、あご骨の中からなかなか出てこれませんでした。
左右の抜歯に合計2時間ほどの時間を要したため、最後の方は鎮静麻酔からも覚めてきていました。抜歯跡にフィブリンの塊を何層も埋めてから、糸を縫いました。
保険 静脈鎮静法を使った横向き親知らず 1週間後の消毒の際「どうでした?」の問いに「最初の2〜3日は痛みましたが、今は全く問題ないです」とのことでした。
かなり痛むと思っていただけに、経過が良くて本当に良かったです。