元気・やる気・Dr.鈴木のコラム

 2018/8/10 

柔道女子・日本代表の抜歯依頼とは?
カテゴリ:歯科全般 親知らず 

横向き 親知らず 難しい抜歯 テルプラグ代用 7月末、尼崎市より20代の女性。主訴は「8月中旬から柔道の強化合宿が始まる。2年後のオリンピック代表入りに向けてこれから忙しくなるので、1日で親知らずを4本とも抜いて欲しい。」でした。

横向き 親知らず 難しい抜歯 テルプラグ代用 初診時に歯科用CTを撮り、親知らずの生え方をチェックしました。下の奥の親知らずは見事に真横向きで骨の中にがっちり埋まっています。このような難しい生え方をしている親知らずの抜歯は、2回に分けて行った方が身のためであることを説明しました。ただし、帰省までの間に2回も予約スペースがないため、急遽静脈麻酔点滴法(保険適用)を使って、右下の横向きの親知らずの抜歯1本だけをまず行いました。
そして日を改め、帰省する前日の今日、残りの抜歯3本(上2本、下1本=点線)を行いました。

横向き 親知らず 難しい抜歯 テルプラグ代用 根が曲がっている歯の事を彎曲根といいます。由来は“弓の様に曲がっている”からきた言葉らしいのですが、骨の中の横向きの弓(彎曲根)は、しなりも何もありません。かなりの周囲骨の切削が必要となる難しい抜歯となりました。
静脈麻酔点滴法を行っての抜歯でしたが、後半は目が覚めて意識が戻りつつある状態でした。

横向き 親知らず 難しい抜歯 テルプラグ代用 鈴木歯科医院では、従来のテルプラグに代わって、自己血液由来のフィブリン(CGF)を使用しています。これで、かなりの痛みと腫れを抑えることが可能です。テルプラグ以上の成果を日々実感しています。
明日から練習再開らしいです。2年後の東京オリンピック、日本代表に選ばれることを期待しています。がんばれ!