大阪市内から来院。主訴は「子どもの頭が当って前歯が折れた。週明けにまた出張があるので、インプラントを含めてなんとかして欲しい。出張で海外生活が多い。」でした。
完全に根が割れていたので、歯を残す事は出来ません。3連結のブリッジにした場合、また同様のことが起こります。入れ歯も選択肢の一つですが、見た目も、使用感も優れていません。そこで、前歯を抜いた後、そのままインプラントを移植して、仮歯まで付けて帰っていただくのはどうでしょう?
ということで、「スプライン φ3.7 × 15㎜ 」を移植しました。
インプラントと抜歯痕のスペースに人工骨β-TCP(動物由来ではない骨)と自己血液から採取したフィブリン(AFG)を混在させてものを挿入しました。目的は、抜歯後の歯茎の陥没を抑えるためのものです。
手術のあと、外れることのない仮歯をネジで止めて帰っていただきました。
抜歯およびインプラントを移植して3ヶ月後の状態です。無事にインプラントの根の上に、セラミックの歯が装着されました。
〈患者様の感想〉
•手術はほとんど寝ていたので、痛さや恐さの記憶がなかった。それが何よりだった。
•違和感なく噛めている。
•一生大切にしたい。
※総額およそ40万です(点滴の静脈麻酔鎮静法を含む)
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2018/6/16
前歯のブリッジはトラブルが起こりやすい?!