遠方より、50代の女性。主訴は「10軒以上の歯科医院を回ったが、入れ歯が合わない」でした。 この患者様は数年前、インプラントの手術をされましたが、予後不良のためインプラント金属を撤去。 そのため、元インプラント部分のアゴ骨は大きく陥没して、以前にも増して入れ歯に不利な条件が揃っていました。さらに手術後より顔面神経痛も発症。気分的にまいっておられました。

Dr：「全くカタつかず、フィットも抜群・安心してしっかり噛める・見た目も良い・保険、これらを満たした入れ歯を日頃から作っています。当院では、製作時間、材料費、技工費をかなり注ぎ込んで入れ歯の製作に取り組んでいますので、質の高い保険の入れ歯を楽しみにしていて下さいね」

結果から申しますと、入れ歯は上手くいきました。メンテナンスでも毎月ご主人と一緒に来て下さっています。最近の会話では「毎日、快適に入れ歯を使っています。とても嬉しく思っています。美味しく食事が出来るようになったので少し太ったかも…」とお話されていました。良かった…ホッ。

〈前からの状態〉



「噛める、薄くて喋りやすい、全くカタつかない、痛まない」保険の入れ歯を全ての患者様に提供しています。当院では、たとえ保険の入れ歯であっても保険外の入れ歯と同じ作業（個々に合わせた個別の型枠で型取りをする、形状記憶のシリコン素材を型取りに使用、入れ歯の試作時にもシリコン素材で隙間のチェックなど）を行っています。その結果、精度の高い保険の入れ歯が出来上がり、患者様からも良い評価をいただいています。目に見えない所に時間とお金を費やす事は、「物作りの原点」と考えています。（当院の入れ歯は、奈良デンタルプログレッシブ／代表・奥森健史氏で勤務されていた元専務・大西輝行さんに製作して頂いています）