20代の女性。主訴は「奥歯の銀の詰め物を白色(セラミック)に代えて欲しい」でした。
銀の詰め物を除去したところ、中から虫歯が再発していることが確認(=左写真)。
ただし、小顔のため、下顎のアーチが狭く、奥歯も内側に倒れていました。
これは歯科医にとって、かなり難しい(均整のとれた形にきちんと削るには)ケースです。
患者様に協力してもらい、虫歯部分を徹底的に除去できました。極度に深い虫歯の場合は、歯の代替素材(バルク)を使って神経への刺激を抑えた後、セレックを用いて削ったこの状態(左図)をPCに読み込み、画像処理を行いました。
出来上がった詰め物を歯にくっ付ける事は、第2の難航作業。3本一気にくっ付けると、エラーやミスが生じる可能性があるため、真ん中の1本を除いてまずは2本、丁寧にセットしました。
残しておいた最後の1本を再度セレックに読み込み、削り出し、完成(セット)させました。
白いセラミックの奥歯が3本完成しました。見た目が良くなっただけではなく、残した神経に対し、しみるなどの刺激を抑えることが出来ます。
元気・やる気・Dr.鈴木のコラム
2016/9/5
かわいい小顔はドクター泣かせ